しなやかで上品な乗り味と優美なエクステリアが魅力の406シリーズ。搭載エンジン、ボディバリエーションの選択肢も豊富

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プジョー 406 モデル変遷

生産期間：1996～2005年



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1996年11月

3グレード体制でセダンモデルが登場

　まず日本に導入されたのは、セダンの2L直4搭載モデル。ラインナップは廉価グレードのSTと上級グレードのSVのほか、SVの内装にレザーシートを採用したSVレザーパッケージの3グレードが用意された。
　 STはクルーズコントロールやフォグランプ、運転席ランバーサポートなどを省略。ラインナップ中唯一、新車価格を300万円以下に抑えていた。

↑最高出力は132psと平凡だが、滑らかな吹け上がりでドライバーに上品な印象を与える

↑トーを最適に動かす独特なリンク配置のリアサス。上質な乗り味とスポーティさを両立する

1997年4月

ワゴンモデルのブレークがラインナップ

　セダン導入から5カ月後、ワゴンのブレークが登場した。パワートレインはセダン同様、2L直4の4AT、右ハンドルのみだった。

←ラインナップはベロアシート装備の1グレードのみ。ラゲージスペースは最大1741Lを確保

1997年10月

セダン、ブレークにV6搭載モデルを用意

　406の最上級グレードとなるV6モデルが登場した。ラインナップはベースグレードとレザーパッケージの2種類が用意

←新設計の3L V6エンジンは最高出力190psを発生する。トルクフルで静粛性が高いのが特徴だ

1998年1月

ピニンファリーナ設計のクーペモデルが追加

　イタリアの有名デザイナー、ピニンファリーナがデザイン、製造を担当したクーペが登場。ラインナップは1グレードのみの設定で、パワートレインは3L V6エンジンと4ATの組み合わせ。ハンドル位置は右左両方が用意され、内装はフルレザーを標準で装備する。
　ボディはセダンよりもフロントオーバーハングが60mm長く、全高は55mm低く設計されているなどアグレッシブなデザインが特徴的。さらにプジョー初となるプロジェクターヘッドランプや、格納式ヘッドライトウォッシャーも採用された。
　インパネはセダンやブレークを基本としたデザインを採用している。またリアシートは6：4の分割可倒式で2名乗車となっている。

↑電動調整機能付きのフルレザーシートは、グレー、アプリコット、レッドの3色を用意した

↑フロントマスクこそセダンを意識したデザインだが、共通のパーツはなく、全てが専用設計

1998年10月

直4モデルに新型AT採用しグレード体系も見直し

　マイナーチェンジを前に、メカニズムやグレード体系に大幅な変更が施された。まず、直4モデルのATを改良。重量を20kg軽減すると同時に、13％の燃費向上を実現した。次に直4モデルのグレードが一つにまとめられ、それまでのレザーパッケージに採用されていた本革装備はオプション設定となった。また、雨滴感知式ワイパーやオートエアコンが全車に標準装備された。

↑直4モデルに採用された新ATには、スノーモードやスポーツモード、1速固定モードを追加

↑運転席＆助手席エアバッグを全グレードに標準で装備。安全性能の大幅な向上も実現した

2000年3月

新開発直4エンジン搭載、V6には新機構を採用

　外観の意匠変更と同時に、直4エンジンが新開発ユニットに換装された。この新型2L直4エンジンは、コンパクトモデルである206のスポーツグレード、S16に搭載されているものと同型。従来に比べて出力や燃費、静粛性が向上した。一方、V6エンジンには可変バルブタイミング機構を採用し、出力アップを果たしている。

↑新型の最高出力は135ps。新型エンジンは出力アップだけでなく、レスポンスも向上させた

↑フロントマスクを変更。さらにセダンでは、リアコンビランプやトランクリッドも変わった

2002年6月

MT搭載の新グレード「スポーツ」を設定

　セダンをベースに2.2L直4エンジン、5MTを搭載したスポーツを追加した。このモデルは左ハンドルのみの設定となっていた。

←専用デザインの16インチホイールを装備。車体色はブルー、グレー、専用色のブラックも用意

2003年8月

クーペの内外装を変更、一部装備の追加も

　マイナーチェンジが行われ、クーペの内装に2トーントリムを採用した。トランクのラゲージネットや、活性炭素入り花粉フィルターの追加も実施している。

←フロントグリルやフロントバンパーを意匠変更したことで、より精悍なイメージとなった


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