JAGUAR XFR ジャガー XFR
クルマ好きはぜひ知っておくべき一台です
2010年モデルとして新型XKRとそしてXFにRの称号がついたXFRが導入される。
新開発の5ℓV8エンジンを搭載し、ますます通好み度が高まっている
■西川 淳の見解
えらを膨らませた顔は、なかなかの迫力だし、サイドステップもエクステンドされていて物々しい。
でも、できればフェンダーも膨らますとか、ブラックアウトを多用してみるとか、強面な見栄えが欲しかった気も。
走りは、相当にいい。特にエンジン。トルクの立ち上がりなんかはAMG63ユニットより上。AMG55スーチャユニットのような馬鹿馬鹿しいまでにパワフルな演出はないけれども、ビッグトルクをきっちり手なずけていて、ジャガーらしい大人の味わいをみせてくれます。
150㎞/hくらいまでは体感速度が低いんです。でも、気が付けばものすごい速度になっている。200㎞/hを超えてくると今度は恐ろしいまでの伸びを見せます。こういうエンジンって、けっこう珍しい。キャデラックCTS-Vに少し似ているかも。
乗り心地は、悪いとは思わないけれども、やっぱり硬めです。しなやかさではM5に劣る。ただし、新しいアクティブLSDなどでアンダーステアを抑えるなど、技術面でのフォローアップも念入りで、望めば何時でも過激に速く走ることができる。この奥ゆかしさを理解できる人に、乗ってほしいものです。
■渡辺敏史の見解
XFRの投入と共に、ジャガーのパワートレインは新たな世代に入りました。その最たるところは彼ら曰く第3世代のAJ-V8が5ℓ&直噴化されたということです。NAで385ps、スーチャー付きで510psというパフォーマンスを持つこのエンジンは、XFR搭載状態で292g/㎞という優れたCO2排出量=低燃費を実現しています。
600Nmオーバーの強烈な最大トルクを2500~5500回転にわたってキープするそのパフォーマンスは意外にもジェントルに躾けられています。踏まねば実に柔らかく、踏めば踏んだ分だけ忠実に駆動が掛かるタイプです。が、そのトルクは法外ゆえ速度計の跳ね上がりぶりは尋常ではない。そのあふれ出るほどの駆動力をアクティブ制御のデフと密接に協調するDSCとで確実に前進方向へと伝達するというわけです。
走りと乗り心地とのバランス点は相変わらず絶品。超高速域のパフォーマンスをも、ジャガーらしい柔らかさやしなやかさで包み込み…と。AMGやMとはふた味も違う生き物のような艶やかなフィーリングを、知らずに過ごすのはクルマ好きとしては勿体ない話だと思います。
SPECIFICATIONS(JAGUAR XFR)
DRIVE SYSTEM:FR
TRANSMISSION:6AT
LENGTH:4961mm
WIDTH:1877mm
HEIGHT:1460mm
WEIGHT:1891kg
WHEELBASE:2909mm
SEATS:5
ENGINE:V8 SUPERCHARGED
DISPLACEMENT:5000cc
POWER:375kW(510ps)/6000-6500rpm
TORQUE:625Nm(kg-m)/2500-5500rpm
CO2 MASS EMISSION:292g/km










