ALFA ROMEO ALFA 8C Spider アルファロメオ アルファ8Cスパイダー
クラシックな魅力をあわせもった最新リアルスポーツ
8Cコンペティツィオーネのオープンモデル。世界限定500台のうち日本への割り当ては70台となっている
■西川 淳の見解
二度までも侮ってすみません。8Cスパイダー試乗後に、まず思ったことだ。一度目はクーペのコンペティツィオーネ。マセラティGTがカーボンに着替えただけやろ、と思っていたが、実際は似て非なる極めて上等なリアルスポーツカーだった。
そして、今回のスパイダー。どうせ8Cコンペの屋根切っただけのナンパもんやろ、という試乗前の予想が見事に裏切られたのだ。
とにかく、8Cとして成立している点が素晴らしい。クーペは、とてもオールドファッションなスポーツカーだったが、屋根を取り去ることでその魅力が損なわれることはなかった。わずかに乗り心地が優しくなった感もあるが、基本的には硬派なまま。ハンドリングもややニュートラル寄りながら、過激なFRマシンそのものである。ルーフを取り去ることで生じるさまざまな影響を最小限に抑えるため、アルファロメオの実験チームは足回りのセッティングや構造変更(タンク位置前進)を試行錯誤した。結果、実現されたのがクーペと同等のスポーツ性である。
このクルマ、ライフスタイルで語ってしまっていい高級スポーツカーでないことだけは、確かである。
■吉田 匠の見解
クローズドボディのクルマをオープンにすると、ボディが緩くなる傾向にある。そのことは、スチール製プラットフォームシャシーにカーボンファイバー製ボディを着せた8Cスパイダーでも変わらない。
だから実は心配しつつイタリアに飛んだのだが、現地でプレゼンを受けた時点で、気分は少し落ち着いた。8Cはオープンボディのフロントアクスルとリアアクスルの上と下、およびホイールベース間のフロア下に、補強を施されていたのである。 実際に走らせてみると、ボディの緩さを明確に実感させられることはなく、8Cスパイダーはスポーツカーらしいタイトな身のこなしを維持して、バロッコのコーナーに軽やかに舞ってみせた。オープンエアの爽快感と、V8の爆音がダイレクトに耳に入ってくるオマケ付きで。
同じく2000万円台のV8オープンスポーツ、フェラーリ・カリフォルニアと比べると、何の苦もなく日常使いできそうなカリフォルニアに対して、居住空間やラゲージスペースの狭さを覚悟する必要がある反面、旧いクルマに乗るようなレア感と
乗り味を愉しめるのが、8Cスパイダーの美点ではないだろうか。
SPECIFICATIONS(8C Spider)
PRICE:26,500,000yen
DRIVE SYSTEM:FR
TRANSMISSION:6Semi-AT
LENGTH:4381mm
WIDTH:1892mm
HEIGHT:1366mm
WHEELBASE:2645mm
SEATS:2
ENGINE:V8 DOHC
DISPLACEMENT:4691cc
POWER:331kW(450ps)/7000rpm
TORQUE:480Nm(48.9kg-m)/4750rpm
USE FUEL:PREMIUM/88.
TIRES:245/35R20・285/35R20










