Alfa Romeo MiTo アルファロメオ ミート
ひょっとして159よりいいかも
ミートは147の弟分、若年層のクルマ離れ対策として導入されたBセグメントコンパクトだ
8Cをデザインモチーフに開発されたこの新型は、新たなアルフェスタを生み出すかもしれない
ミートと呼ばなきゃいけないそうである。日本ではそうなったと聞いたとき、ミートソースやミートくんならまだしもミートホープなんてものまで思い出されて、だったらミトの方が何倍もいいじゃないかと思わず反論したら、発音によっては“水戸”みたいに聞こえるし、アルファロメオ水戸が7月に閉店したばかりから縁起悪いとも言われてギャフン。発音的にはミィトぐらいが丁度いい、なんて後だしで言うのは、みんなナシよ。かくもガイシャの日本語読みは難しい。
というわけで、何とも締まりのない呼び方になってしまったが、だからといってクルマそのものの魅力が削がれるわけじゃない。アルファロメオのテストコースがあるバロッコ村で乗ったミートは、すこぶるつきに“いいクルマ”であり、間違いなく“アルファロメオ”の立派な一員だった。
ベースはグランデプントである。サイズ的にもほぼ同じ。3ドアのグラプンに比べてやや低く、やや幅広い。文字通り8C顔負けの雰囲気と張り出したフェンダー、美しくすぼまったルーフ形状と相まって、Bセグメントにはとてもじゃないが見えないほどの、存在感がある。
心臓部にはグランデプントアバルトと同じファイア1.4.直4ターボ155bhpエンジンが収まっている。これを6段マニュアルミッションで動かすわけだが、グラプンアバルトにあった過激さは全くと言っていいほど影を潜め、少なくともタウンライドにおいては上級の159シリーズにも通じる洗練された走りに徹している。段差やわだちを越えるときの、ザックス製リバウンドスプリング付きダンパーと剛性の高いボディが生む走り味は、ひょっとして159を上回るかも。タンタンタンと凸凹を越え、スススイーッとランナバウトを抜けるたびに、“はあ、ええクルマや”と思わず独り言。グランデプントも良かったが、ミートの街中はそれ以上のライドフィールである。
オープンロードに出てフルスロットルで加速しても、速いが粗雑ではない。胸を空くようなアルファサウンドこそない(そこが唯一残念だった!)が、実にスムーズでパワフルな加速である。
シフトレバー左脇のアルファDNAスイッチでダイナミックモード(ダイナミック/ノーマル/オールウェザーという3ステージの頭文字でDNA)を選べば、もう少し様子は異なる。オーバーブーストにより、最大トルク230Nmが晴れて得られるからだ。車重1.2t以下のクルマに3000回転で230Nmはさすがに強力で、ズドンと腰に響く加速を味わうことができる。もっとも、アルファDNAが、VDCやASR、DST、Q2エレクトロニックシステムなどを統合制御してくれるから、勢い込んでガンガン攻めても、最後はクルマがきれいにケツを拭いてくれるから安心。とにかく、曲がって気持ちのいいクルマ。コーナリング最中の手応えなんか、もう最高である。
日本へは来春上陸予定。09年中には、1750GTA(230bhp1.8.直噴ツインターボ+DDCTツインクラッチ)も登場するというから楽しみだ。
SPECIFICATIONS(1.4TB) DRIVE SYSTEM:FF
TRANSMISSION:6MT
LENGTH:4063mm
WIDTH:1721mm
HEIGHT:1446mm
WEIGHT:1145kg
WHEELBASE:2511mm
SEATS:4/5
ENGINE:INLINE 4
DISPLACEMENT:1368cc
POWER:114kW(155bhp)/5500rpm
TORQUE:230Nm(23.5kg-m)/3000rpm
TIRES:195/55R16

















