RENAULT TWINGO ルノー トゥインゴ
よく噛むと、やっぱりフランス味です
小さなボディに高い機能性、そしてデザイン性を両立しヒット作となったトゥインゴが
14年ぶりにフルモデルチェンジ。容姿は女性的なものから男性的へと変貌を遂げたようだが、さてその中身は
初代トゥインゴが登場したのは1993年のこと。1980年代に流行したウーパールーパーのような顔つきのフェミニンなスタイルながら、独特の乗り味とルックスからは想像できないほど高いユーティリティ性をあわせもち、現在の中古車市場でもフランス車党に支持され続けるモデルだ。世界的に見れば14年ものあいだモデルチェンジが行われることなく約240万台が販売されたという。あのクラシックミニが約40年で累計生産台数約530万台だったことを考えると、いかに初代が欧州の人に愛されてきたのかがよくわかる。
そして一新された2代目は見た目も中身も男性的になった。ボディサイズは先代比で全長+170mm、全幅+25mm、全高+35mm、ホイールベースは+20mmで今どきの流れに乗ってひと回り拡大、ボディ形状は3ドアのみだ。
日本に導入されるのは1.2ℓ直4エンジン+2ペダルのオートモード付きシーケンシャル5段MT(クイックシフト5)のベース車と1.2ℓ直4ターボ(100ps)+5MTを搭載する「GT」の2グレード。左ハンドルのみだった従来と異なり、右ハンドルのみの設定となる。
車内の乗り込もうとするとまず目につくのが初代と共通したデザインのドアノブ。半球状に凹んだボディとドアの隙間に隠れているノブを上に引き上げると、ガチャっと開く。室内にはかつてのかわいさはないが、センターに独立したタコメーターを配するなど、さり気ない演出は忘れていない。シートサイズは少し小さめな印象だが、柔らかく優しい座り心地。このあたりのいわゆるフランス車らしさは健在だ。
一方で乗り心地も少々オトコらしくなった、というか少し締まったように感じた。道路の継ぎ目ではトントンと突き上げを感じるが、ボディ剛性が高められていることもあり、ショックの収拾は早い。かつてのほんわかムードというよりは、どちらかといえばスポーティな印象だ。
初代譲りの1.2ℓ4気筒SOHCエンジンはお世辞にも速いとか静かとは言えないものの必要十分。トルクがあることもあって数値以上に走る。トランスミッションは初代後期型から採用される2ペダルのロボタイズドMT「クイックシフト5」。セレクターレバーを操作することで、ATモードとマニュアルモードが選択できる。熟成を重ねているだけあって、変速時のショックなどはうまく抑えられている。しかし、ATモードは市街地のノロノロ状態からスッと加速をしたいシーンなど、ギアの選択に少々迷いが感じられることと絶対的な排気量の小ささも加わって時々ややもの足りない。よりレスポンスを重視するならマニュアルモードを駆使するほうが軽快だしストレスがない。
実はいまの日本においてこのトゥインゴのような200万円以下の輸入車といえば、フィアットのパンダとグランデプント、もう一声出してプジョー207くらいしか思いつかないのが現状だ。従来に比べれば薄味になった感は否めないが、それでも走ることに手抜きのない、日本車と異なる独特の乗り味がとても味わい深い。
SPECIFICATIONS(TWINGO)
PRICE:1,980,000yen
DRIVE SYSTEM:FF
TRANSMISSION:5Semi-AT
LENGTH:3600mm
WIDTH:1655mm
HEIGHT:1470mm
WEIGHT:980kg
WHEELBASE:2365mm
SEATS:4
ENGINE:INLINE4 SOHC
DISPLACEMENT:1148cc
POWER:56kW(75ps)/5500rpm
TORQUE:107Nm(10.9kg-m)/4250rpm
TIRES:175/65R14
















