CITROEN C5 シトロエン C5
名車復活!?
01年に登場した初代C5が、約7年を経てフルモデルチェンジ、ようやく日本国内にも導入された
グラマラスな肢体に、ラグジュアリィな雰囲気はこれまでとは全く異なる雰囲気を醸し出す。果たしてその乗り味は…
名車エグザンティアの復活版という感じがした。新型シトロエンC5は、同じ名前の旧型よりも、2世代前を正常進化させたようなクルマだった。
セダンとブレークあらためツアラーの2つのボディに、2.4気筒と3.V6を積むというラインナップはいままでと同じ。ATは2.0が4速、3.0エクスクルーシブが6速であることも旧型のマイナーチェンジ後と共通している。
でも見た目はかなり違う。全長以上にホイールベースが延長されていて、リアよりフロントが長いオーバーハングが強調され、ワイドになった幅に対してルーフは低くなっている。BMWっぽいサイドやリアの造形に目がいきがちだが、実はシトロエンらしいフォルムを取り戻してもいるのだ。キャビンもそれに合わせて、シートのヒップポイントが前後とも低くなった。高さより長さで広さを稼ぐパッケージングもまた、エグザンティアやその前のBXから続く伝統だ。
そのシート、フロントは背もたれ上部だけ独立して動かせるのでフィット感がアップ。3.0はマッサージ内蔵というおもてなしまである。でもそういったアメニティのないリアが、負けずに快適なのには恐れ入った。セダンもツアラーも折り畳み可能なのに、座面や背もたれの角度がくつろぎモードで、C6のラウンジパッケージ仕様を超えるんじゃないかという心地よさなのだ。
大きくなったボディは当然重くなっていて、2.0でも1.6t台になる。でも遮音がいいのでエンジンを回しているという実感が薄いためか、4速ATでも平坦地ではアンダーパワーな感じはしない。そんな感じだから6速ATの3.0は静かでスムーズで、プレミアムという言葉を使いたくなるほど。それでいてこのV6、3000rpm以上で伸びが鋭くなるという性格だから、マニュアルモードを使ってカッ飛ぶのもけっこうお似合いだ。
そんな気持ちにさせてくれるのも、C6譲りのハイドラクティブⅢプラスの足がいいから。ボディが小柄になったぶん、ポテンシャルの高さを満喫できるようになったのだ。
乗り心地は2.0がやや硬めでスポーティ、3.0がソフトでラグジュアリィという違いがあるが、状況に応じてソフトとハードを自動的に切り替えてくれるので、3.0でもターンインはかなりリニア。切り替えタイミングが早くなるスポーツモードはクイックという表現が使えるほどだ。しかも前後バランスのとれたグリップ感と、懐の深い接地感のおかげで、かなりのペースで曲がれる。ボディによる違いはほとんど感じなかったが、鼻が軽い2.0は軽快感も加わって気持ちいい。
それでいて山を下りればハイドラクティブⅢの最大の魅力、不思議なほどのフラット感にとろけるような上下動をおりまぜた、他のクルマでは味わえない快感が押し寄せてくる。こういう場面での気持ちよさは3.0が上。まあ上にはC6があるけれど、演出が控えめなぶん、素直にその心地よさに浸れる。フラッグシップの別世界感もいいけれど、ともに暮らし、使い込みながらハイドロのうまみを味わえるC5もいい。
SPECIFICATIONS(3.0 Exclusive)
PRICE:4,790,000yen
DRIVE SYSTEM:FF
TRANSMISSION:6AT
LENGTH:4795mm
WIDTH:1860mm
HEIGHT:1470mm
WEIGHT:1730kg
WHEELBASE:2815mm
SEATS:5
ENGINE:V6 DOHC
DISPLACEMENT:2946cc
POWER:155kW(215ps)/6000rpm
TORQUE:290Nm(30.5kg-m)/3750rpm
USE FUEL:PREMIUM
TIRES:245/45R18

















