アウディA4アバント
A4ファミリィの3球目の決め球
新型A4アバントは先代に比べ全長で120mm、全幅は55mmも大きくなっている。デザインにも抑揚がうまれグラマラスになった
その一方で1.8.モデル比で約9%もの減量に成功。見た目だけじゃなく、その中身にも注目です
特殊なモデルを除けば、アバントの登場で新世代A4ファミリィの全貌が明らかになったことになる。1stストライクはクーペのA5という変化球だったが、結果的にはそのA5の持ち味、というか主張がそのまま直球2ndストライクのA4サルーンにも生かされており、さらにそれは3球目の決め球A4ワゴンにまで及んで、ライバルたちは手も足も出ず三球三振の憂き目に合うのかもしれない。持ち味とはズバリ、存在感あるスタイルだ。
A5がみせた“DセグFFクーペにも関わらず”、な美しさは、エンジンとフロントアクスルの位置関係を変える決断によるものだが、クーペ美にはもちろんのこと、セダン&ワゴンにもこれほどの好影響を与えるとは! 相変わらず物理的なボディサイズの問題こそつきまとうが、問題なく格納できるガレージのある人は、そんなこと気にせずに“見栄え”で選べば良いということである。
セダンとの違い、ワゴンとしての基本的な情報をまずは抑えておきたい。エンジン+パワートレインは同じ。つまり、FFが1.8.直噴直4ターボ+CVTマルチトロニックで、クワトロ4WDが3.2.直噴V6+6ATティプトロニックだ。
ボディサイズが長さで120mm、幅で55mm、ホイールベースで165mm、それぞれ大きくなったおかげで、室内およびレッグスペースはもとより、注目のラゲージスペースもアッパーミッドサイズ級の容量を手に入れている。通常時490.、後席収納時1430.はDセグメント最大。加えて、エンドピラーに沿ってスライドする新構造のラゲージカバーやリバーシブルフロアなど、使い勝手にもさらなる工夫が見受けられた。
走りはどうか。プロポーションの良さと存在感の強さに400万円台前半という価格が加わって、サルーンでも人気だという1.8TFSIにまずは試乗する。試乗車には+35万円のスポーツパッケージ(スポーツシートやスポーツサス、18インチタイヤなど)が装備されていた。
もはやEセグメントに迫るかというサイズにも関わらず、苦心の軽量化(.20kg)の効果もあってか、荷室空の状態ではセダン同様に軽やかさの滲み出た、それでいて硬質な心地よさのある、実に現代的な走りをみせてくれる。パワーにも過不足はなく、性能的にはこれで十分と思わせる(実際、旧2.4.のV6よりも各種性能は上!)が、個人的にはクワトロの乗り味に軍配を上げたい。
アウディドライブセレクトというステアリング/ダンパー/スロットルのモード制御を行うA4ファミリィ必須のオプション(+42万円)を選ぶといっきに車両価格が700万円を超えてしまうが、それでも3.2FSIクワトロの方をオススメしたい。
アバント=ワゴンになって、クワトロモデルに特有の下半身の強さに粘りも加わって、シリーズ最良の、チューニングの異なるA5とも甲乙付け難い乗り味を得たと思うからだ。
加えて高速走行時の安定性も素晴らしい。これでごく当たり前な荷物を積み込めば、さらにしっとりとした走りになるのではないか。荷物満載時の余裕も含めて、予算に余裕があればクワトロだ。
SPECIFICATIONS(Avant 3.2 FSIq)
PRICE:6,630,000yen
DRIVE SYSTEM:4WD
TRANSMISSION:6AT
LENGTH:4705mm
WIDTH:1825mm
HEIGHT:1465mm
WEIGHT:1760kg
WHEELBASE:2810mm
SEATS:5
ENGINE:V6 DOHC
DISPLACEMENT:3196cc
POWER:195kW(265ps)/6500rpm
TORQUE:330Nm(33.7kg-m)/3000-5000rpm
USE FUEL:PREMIUM
FUEL CONSUMPTION(10:15MODE):9.3km/.
TIRES:245/45R17











