BENTLEY CONTINENTAL SUPERSPORTS CONVERTIBLE
ベントレー コンチネンタル スーパースポーツ コンバーチブル
スポーツカーにとって大事な“風”を得た
ベントレーの最強モデル、スーパースポーツに待望のオープンモデルが登場。日本にも間もなく上陸する
■西川 淳の見解
ベントレーは戦前、世界トップレベルのスポーツカーブランドだった。高級車イメージはそのとき勝ち得た名声(速い=高いだったから)に端を発しているわけだが、今となってはサーキットをガンガン走るイメージすらほとんどない。
ところが、今年日本上陸を果たしたコンチネンタルスーパースポーツは、サーキットで走っても楽しいベントレーだった。ノーマルとは別物のハンドリングをみせ、2tを超える巨体でありながら、操る楽しみを存分に味わえたのだ。
そのドロップヘッド版がコンチネンタルスーパースポーツコンバーチブルである。メカニズムのスペックは、クーペ版とほぼ同じ。630psのW12ツインターボエンジン(E85フレックスフューエル対応)に、変速時間を短くしたZF6AT、リアへ多めの駆動を配分する4WDシステムなどはそのままに、ハードルーフをソフトトップに切り替えたモデルである。
クーペが110kgの軽量化を果たしていたのに対し、コンバーチブルは90kg。カーボンフロントシートや、鍛造アルミホイール、カーボンブレーキディスクが主な減量アイテムだ。
重量やシステムがクーペとは違うため、当然、足回りのセッティングもコンバーチブル専用となっている。大雑把に言うと、クーペよりもコンフォート寄り。それでもGTCスピードよりはハードなチューニングである。
ライドフィールも、ちょうどクーペ版のスーパースポーツとGTCスピードの間に収まる感じだった。オープン時には、舗装面が荒れると若干、フロントの動きが強ばるが、クローズドであればほとんど気にならない。何より、フロントノーズの動きが明らかにシャープで、手ごたえも良く、それゆえ大きさを余計に感じなくてすむ。クーペほどではないにしても、ノーマルのGTCより運転しやすいと思う方も多くなるはずだ。
市販車最大のブレーキも、カーボンコンポジットながらコントロールしやすく、かつ絶妙な利きをみせる。けっこうハードに走ったが、音を上げるそぶりもみせなかった。
今回は残念ながらサーキット走行はできなかったが、この感覚ならばサーキットでも十分、実力を発揮できそうだ。
その昔、スポーツカーといえば全てオープンモデルだった。もちろん技術的な問題ゆえそうであったわけだが、風を感じることは、スポーツ性を高めるひとつの、大切な調味料であることもまた間違いないだろう。
SPECIFICATIONS
PRICE:33,000,000yen
DRIVE SYSTEM:4WD
TRANSMISSION:6AT
LENGTH:4804mm
WIDTH:1945mm
HEIGHT:1388mm
WHEELBASE:2745mm
WEIGHT:2395kg
SEATS:4
ENGINE:W12 TWIN TURBOCHARGED
DISPLACEMENT:5998cc
POWER:463kW(630ps)/6000rpm
TORQUE:800Nm/2000-4500rpm
USE FUEL:PREMIUM
TIRES: 275/35ZR20






