VOLKSWAGEN POLO フォルクスワーゲン ポロ 1.2TSI
品質、性能、快適性…これは非常識だ!
昨年10月、1.4LNA搭載、203万円で登場した5代目ポロが異例のエンジンチェンジ。1.2LTSIを得て、ますます…
■岡崎五朗の見解
見た目品質、走行性能、快適性など、ほぼすべての項目でコンパクトカーの常識を超える実力を示すポロだが、エンジンだけは普通のデキにとどまっていた。1.4L自然吸気エンジンに欠点があったわけではない。けれど、他の部分のようにライバルを圧倒するほどの実力を備えていたかというと、必ずしもそうではなかったのだ。
しかし、1.2LTSIエンジンの登場によって、ポロはエンジンの分野でもついにライバルをリードする実力を獲得した。1.2LTSIエンジンは、ひと足先にゴルフ・トレンドラインに搭載されたものと同一。他のTSIエンジン同様、直噴、過給、ダウンサイジングの3要素によって燃費とパワーの両立を狙っているが、アルミブロックや2バルブヘッドを採用することで、軽量化と低コスト化に配慮しているのが目新しい部分だ。
注目は10・15モードで20㎞/Lを叩き出す燃費。ちなみにヴィッツの1.3Lも20㎞/Lだが、出力で20%、トルクに至っては50%もポロが上回る、といえばTSIエンジンがいかに高い次元で燃費とパワーを両立させているかがわかるだろう。
事実、このエンジンを搭載したポロの走りは力強い。なかでも印象的だったのが低中速トルクの厚みで、7速1200回転でもトコトコ走るし、そこからアクセルをスッと踏み込めば、7速キープのまま緩やかながらも加速していく驚異的な粘りを見せる。それもそのはずこのエンジン、わずか1550回転で最大トルクを発生するのである。
それでいて、積極的に回していけば軽快なサウンドとともに1.1tのボディを元気に加速させていく。常用域でのドライバビリティも、トップエンドのパンチ力も、静粛性も、燃費も、従来の1.4L自然吸気を大きく上回るのが1・2TSIなのである。
価格は10万円上がったが、減税(70%)と購入補助金の対象となったことで実質価格はむしろ安くなった。すでに購入済みの人には言いにくいけれど、今回1.4L自然吸気モデルがカタログ落ちしたのは致し方ないことだろう。発売から半年余りでエンジンが完全に置き換わる
のは異例だが、減税を含めた価格競争力、パフォーマンス、燃費などを総合的に考えた場合、自然吸気モデルをあえて残す理由が見あたらないからだ。
1.2TSIという本命の登場でポロの商品力は大きくジャンプアップした。夏にはクロスポロ、秋にはGTiが加わる予定であり、ポロの存在感は今後ますます高まりそうだ。
SPECIFICATIONS(TSI Highline)
PRICE:2,420,000yen
DRIVE SYSTEM:FF
TRANSMISSION:7DSG
LENGTH:3995mm
WIDTH:1685mm
HEIGHT:1475mm
WHEELBASE:2470mm
WEIGHT:1100kg
SEATS:5
ENGINE:INLINE4 TURBOCHARGED
DISPLACEMENT:1197cc
POWER:77kw(105ps)/5000rpm
TORQUE:175Nm(17.8kg-m)/1550-4100rpm
USE FUEL:PREMIUM
TIRES:185/60R15






