BENTLEY CONTINENTAL SUPERSPORTS ベントレー コンチネンタル スーパースポーツ
ベントレー史上、最も過激で最もグリーン
コンチネンタルGT系の最高峰。スポーツカーとしてのベントレー、80年ぶりの復活だ
■西川 淳の見解
かなり大胆不敵な面構えである。ベントレー史上、最も過激で最もグリーン。尋常ならざるフライングBの上陸だ。
スーパースポーツという、一見とてもベタに思えるネーミングは、実は戦前の名車にちなんだもの。ロールスに買収される1932年以前、天才エンジニアW・O・ベントレーの下、この高級車メーカーはスポーツカーブランドとしてその名を馳せていた。その頃にノーマルから発展したスポーツモデルには、現代のコンチネンタルGTと同様に、スピード、そしてスーパースポーツというサブネームが、順次与えられていたのだった。
630psのパワーと、110kgのダイエット。完全2シーターとなり、エクステリアもその中身に見合う迫力をともなった。リアフェンダーなどは、ノーマルより左右に2.5㎝ずつ張り出されている。日本ワシマイヤー製20インチ鍛造アルミホイールも専用デザイン。もちろん、パワーアップした性能に見合うよう、オートマチックや電子制御サス、ブレーキ、4WDシステムにも専用チューニングが施されている。
なぜ、この車が〝グリーン〟なのかというと、E85フレックスフューエル対応であるからだ。日本では関係ないが、高級ブランドのエコへの取り組み姿勢という点で、注目される。
その乗り味をひとことで言うならば、“車が小さく感じる”だ。2tオーバーの車(ダイエットしてもそれだけある!)とは思えないほどの、驚異の一体感である。特に、ステアリングホイールと前輪の関係がセンター付近において極めてダイレクトで、あのでかいノーズが面白いように動く。加えて、パワーアップとダイエットにより、全体的に身体が引き締まったから、ノーマルやスピードに比べて相対的に車が小さく思えるのだろう。全段ロックアップ制御のATによる加速は、激烈に速いことはもちろん、サウンド的にもド迫力ものだ。
乗り心地は明らかにハードになった。けれども、高級ブランドの名に恥じぬよう、ダイレクトさはあっても胃の底が突き上がるような不快さは決してない。硬質なゴムの小気味よいレスポンスによく似たフィールである。
低い着座位置とリアを余分に駆動する4WD、強靭なブレーキのおかげで、サーキットでも
楽しい。ロールスと合併以後、こんなベントレーはなかった。両雄が再び袂を分かち、ベントレーは栄光の戦前を取り戻そうとしている。スポーツカーとしてのベントレーにも注目したい。
PRICE:31,500,000yen
DRIVE SYSTEM:4WD
TRANSMISSION:6MT
LENGTH:4804mm
WIDTH:1945mm
HEIGHT:1380mm
WEIGHT:2240kg
WHEELBASE:2745mm
SEATS:2
ENGINE:W12 TWIN TURBOCHARGED
DISPLACEMENT:5998cc
POWER:463kW(630ps)/6000rpm
TORQUE:255Nm/5800rpm
USE FUEL:PREMIUM
TIRES: 275/35ZR20






