PEUGEOT RCZ プジョー RCZ
コンセプト、そのまんまの姿で出た!
2年前に「308RCZ」として登場したコンセプトカーがついに市販化される。日本でも先行予約が始まった!
■西川 淳の見解
モーターショーのコンセプトカーを見て、“このまま出て来てくれたら買うのに”と思うことがよくある。最近じゃ、その心理を逆手にとって、もう市販のカタチができているというのに、わざわざオーバーデコレーショ
ンでコンセプトカーに仕立てあげ展示する、なんて姑息な手段も横行しているが、この車は違う。もともとある程度は現実味のあるカタチだったとはいえ、純粋にモーターショーにおける消費者とメディアの反応を
見極めて、そして2年後のデビューを迎えた。
RCZのハイライトは、もちろんショーで絶賛されたスタイリングである。なかでも、ダブルバブルルーフからそのままの形状でリアウインドウへと繋がるライン、およびボリュームたっぷりに張り出したリアセクションのあたりが見物である。ウインドウの造形は苦労したはず。
サイドウインドウのメタルアーチも特徴的だ。最近のフランス車、特にPSA系はメタルカ
ラーをよく使う。大胆にあしらうことで、テック感とモダンさ、そして先進性を面白くアピールすることに成功した。
すでに日本導入モデルの概要が発表されている。156ps+6ATの右ハンドルが400万円を切り、200ps+6MTの左ハンドルで423万円となった。
スペインはリオハで行われた国際試乗会では残念ながら安い方の試乗車が用意されていなかったが、200psモデルは存分に試すことができた。
1.6Lの直噴ターボエンジンは、BMWミニとの共同開発ユニットだ。低回転域からしっかりとトルクの出るタイプで、昔風のターボイメージはほとんどない。このグレードには、サウンドシステムと呼ばれるエグゾースト音チューニングが採用されていて、加速中はなかなか迫力のある音を響かせる。ちょっと古風なサウンドだ。もう少し上の伸びが良ければ言うことないが、このあたりが直噴エンジンの限界だろう。
乗り心地とスポーツ性を上手くバランスさせた。ガチガチに固めるのではなく、シャシーにきっちり仕事をさせて、実に手応えよく走ってくれる。いわゆるネコアシは健在だ。高速安定性もよく、GTとして使える。
特に気分がよかったのは、適度なワインディングを、適度な速度で駆け抜けたときだった。しなやかで踏ん張りの利いた動きが、自然な手応えとなってドライバーに伝わってくる。馴染みがいい。操っているという気分にさせるのがとても上手だ。
ライバルはアウディTT。
PRICE:4,230,000yen
DRIVE SYSTEM:FF
TRANSMISSION:6MT
LENGTH:4287mm
WIDTH:1854mm
HEIGHT:1359mm
WHEELBASE:2612mm
WEIGHT:1366kg
SEATS:4
ENGINE:INLINE4 TURBOCHARGED
DISPLACEMENT:1598cc
POWER:200ps/5800rpm
TORQUE:275Nm/1700-4500rpm
USE FUEL:PREMIUM
TIRES: 235/40R19






