VOLKSWAGEN TOUAREG フォルクスワーゲン トゥアレグ
VW初のハイブリッドも。効率化の道を邁進中
2代目となるトゥアレグが間もなく日本にも上陸。ハイブリッド、8AT、軽量化…勢いは止まらない
■西川 淳の見解
トゥアレグがフルモデルチェンジを果たした。キーワードは、軽量化/ハイブリッド搭載/走りと見映えの質感アップ、だ。
全世界で50万台以上売りさばいたヒット作だけに、ひと目でトゥアレグだと分かるよう、それらしい雰囲気はよく残されている。ダ・シルバによるフロントマスクアイデンティティの統一化を受けて、すっかりゴルフVI顔になり、さらに全長と全幅が延びて車高は低くなったから、いっそう“でっかいゴルフ”といったイメージにはなった。ただし、近くで見た印象を言っておくならば、質感アップが著しく、かなりアピール力のあるカタチであった。
パワートレインや電子技術などVWブランドのテクノロジー見本市という役目もさることながら、開発において最も力を入れたのは軽量化だと思う。燃費と表裏一体のCO2を削減するためには、パワートレインの効率化のみならず、車体そのものも軽量化を同時に実現しておかなければならない。特にこの手の“贅沢クルマ”ではそうである。
同時に、高性能車には強固なボディも必要だ。というわけで従来比10%ダウンという軽量化と5%アップというボディ剛性を両立。車作りを、どのセグメントにおいても諦めないというVWの強い意志の表れだ。
日本市場に導入予定のハイブリッドとV6FSIについて感想を述べておく。ハイブリッドは、スーパーチャージャー付き3LV6+モーターのデカップリングクラッチ付きパラレル方式を採用している。要するに、市街地では50km/hまでモーターのみで走ることもできるし、160km/hまでの高速走行中のコースティングでもエンジンは完全に切り離されている。もちろん回生ブレーキシステムを備え、アイドリングストップもする(V6はすべて)。
EV走行からエンジンが始動しモーターとエンジン、クラッチと8速ATが繋がるという複雑な工程をドライバーが意識することはほとんどない。4気筒の燃費で8気筒のパフォーマンスというのが謳い文句だがフィレンツェの街中では平均6〜7km/Lだった。VWらしい泰然とした乗り心地で、ゆったりと走れるのが魅力。
3・6LのV6FSIが日本では売れセンになるはずだが、こちらは必要十分のパフォーマンスで、特に街中でのウルトラスムースさが際立った。大きなティグアンといった感覚で乗れてしまうのも嬉しい。
インテリアの質感アップも特筆できる。もはやアウディレベル。これには正直、驚かされた。
SPECIFICATIONS (V6 FSI)
DRIVE SYSTEM:4WD
TRANSMISSION:8AT
LENGTH:4795mm
WIDTH:1940mm
HEIGHT:1709mm
WHEELBASE:2893mm
SEATS:5
ENGINE:V6
DISPLACEMENT:3600cc
POWER:206kW(280ps)/-rpm
TORQUE:360Nm/-rpm
CONSUMPTION(EU MODE)9.9L/100km






