VOLVO C70 ボルボC70
スタイル良し、価格良し、安全性高し
ボルボの4座オープンC70がフェイスリフト。新世代の顔つきを得てよりプレミアムに
■西川 淳の見解
先に言っておくと、"内外装を一新"と紹介されてはいるが、このC30は2005年に発表されたモデルのマイナーチェンジ版だ。何をもって新型というか、については多説あっていいが、基本的にはフルモデルチェンジをもってそう言いたい。
とはいえ、新型と言いたくなる気持ちもよくわかるほどの変更内容である。これだけ顔が変わると、以前とはずいぶん印象も違ってみえるもの。
XC60ではじまった新世代ボルボのフェイスイメージとし、さらに兄弟モデル(C30やS40、V50)との明確な差別化も図られた。ちょっと眠たかった顔が、いきなりギラギラしだしたものだから、ギョッとする。好みは分かれるだろうが、それぐらいでちょうどいい。特にこの手のスペシャリティカーの場合。
リアのまとめ方が個人的には気に入った。バンパーとリアランプのデザイン変更で軽快感が増している。オープンにして、去っていく姿が断然、格好いい。
これは以前からの美点だが、リトラクタブル・ハードルーフのモデルとしては異例にきれいなプロポーションをしている。クーペ時でもオープン時でも、それぞれ見映えがいい。3分割の複雑な開閉方式の恩恵だ。
インテリアも専用デザインに変わった、とメーカーは主張したが、第一印象では言うほど変わった感には乏しいと思った。確かにメーターナセルからボードにかけての部分、さらにセンタースタックと連なるセンターコンソールの部分など、見比べればけっこう変わっているし、それによって見映えも良くなっているが、率直に言って小変更の範囲。専用品を採用することの大変さは理解できるのだが。
230psの2・5ℓ直5ターボ+5ATを積むT5GT一本で日本市場では勝負する。ソフトレザーやディナウディオ社製スピーカーを積んだプレミアムサウンドシステムなど、豪華装備の仕様でも589万円と、意外にお買い得な設定だ。
とはいえ独プレミアムブランドのDセグカブリオレたちと比べてはいけない。乗れば一発で違いがバレてしまう。ライバルはVWイオスかプジョー308CCあたりで、そうすると値ごろ感がなくなってしまうが…。
このあたりと比べれば、確かに手応えもしっかりとした実直な走りで、ある種の安心感もあり、上級だ。パワーは必要十分。取り回しもピタッと決まる方で、妙な間延び感覚がない。
フル4シーターで、"ならでは"の安全性をもつクーペ&カブリオレは、貴重な存在である。
SPECIFICATIONS (C70 T5 GT)
PRICE:5,490,000yen
DRIVE SYSTEM:FF
TRANSMISSION:5AT
LENGTH:4615mm
WIDTH:1835mm
HEIGHT:1405mm
WEIGHT:1730kg
WHEELBASE:2640mm
SEATS:4
ENGINE:INLINE5 TURBOCHARGED
DISPLACEMENT:2521cc
POWER:169kW(230ps)/5000rpm
TORQUE:320Nm(32.6kg-m)/1500-5000rpm
CONSUMPTION(10・15MODE)9.3km/ℓ
TIRES:235/45R17






