MERCEDES-BENZ E-Class Cabriolet メルセデス・ベンツ Eクラスカブリオレ
クーペ並の静かさ、剛性感、そしてSクラスに迫るしなやかさ
Eクラスクーペにカブリオレが登場。ルーフはあえての幌を採用し、エレガントさを重視している
■渡辺敏史の見解
先代、そして先々代ではCLKをベースに作られてきたメルセデス・ カブリオレは、クーペがそう名乗るようになったのに伴い、Eクラスカブリオレとしてデビューした。基本的な成り立ちは先代のコンセプトを引き継ぎ、4.7mの全長に1.8mを切る全幅と、コンパクトなボディサイズに大人4人がしっかり座れる居住空間を内包している。つまり日本においても日々のアシとして使うことにストレスがなく、気軽にオープンドライブが楽しめるパッケージになっているというわけだ。
デザイン自由度と伝統の両面からメタルトップの採用は全く考えなかったというだけあって、そのルックスは幌を上げた状態でも、クーペとはひと味違ったエレガンスを感じさせるものになっている。屋根の開閉は電動油圧式の全自動で、所要時間は20秒以内。40km/h以内であれば走行中の操作も可能だ。メルセデスが「アコースティックソフトトップ」と呼ぶその幌は5層構造で、インナーには風切り音ばかりか、周囲のクルマの走行音までも遮断する効果のある素材を採用しているという。
その甲斐あってかEクラスカブリオレ、常識的な速度で走らせる限りはクーペとの差異が感じられないほどに静かだ。オープンカーにつきもののフロアやスカットルのシェイクも感じさせないばかりか、相当に大きな入力でも内装のキシミひとつ出ることはないなど、操縦性・快適性の両面において剛性低下はまったく認められないといえる。一方でSクラスにすら迫るしなやかな乗り味がもたらされている辺りは、屋根が抜けたことによる剛性バランスの変化が、いい方に働いているのかもしれない。屋根が幌であるぶん、後方視界や頭上の圧迫感までもがクーペ同然とはいわないが、小柄な大人ならば広さと乗り心地の両面で、後席にいることも苦にはならないだろう。
屋根を開け放っての走行で際立つのはウインドウプロテクションの巧さだが、その印象を決定づけているのが「エアキャップ」だ。作動させるとAピラー上縁とリアヘッドレストおよびディフレクターがせり上がり、風の流れを上方へとコントロールする。中高速域での効果は特に後席において顕著だが、前席でも顔をまさぐるような風の滞留が抑えられていることが確認できた。首元に温風を送るエアスカーフとの併用で、四季を通じて快適なオープンクルーズが楽しめる算段だ。ちなみに日本導入はこの春先。グレードはE350のみとなる予定である。
SPECIFICATIONS (E 350 CGI BlueEFFICIENCY Cabriolet)
DRIVE SYSTEM:FR
TRANSMISSION:7AT
LENGTH:4698mm
WIDTH:1786mm
HEIGHT:1402mm
WEIGHT:1790kg
WHEELBASE:2760mm
SEATS:4
ENGINE:V6
DISPLACEMENT:3498cc
POWER:215kW(292ps)/6400rpm
TORQUE:365Nm/3000-5100rpm
CONSUMPTION(EU MODE):8.8-9.0./100km
TIRES:235/45R17






