VOLKSWAGEN GOLF VARIANT フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント
快適性、上質感は2段階アップ
初代以来、1世代遅れで登場するゴルフのワゴン。しかしⅥの顔つきになったこのモデル、追いついた感ありです
■島下泰久の見解
見た目はまさに顔を変えただけ。細部に違いはあってもゴルフ以上に"マイチェン"感が強いゴルフヴァリアントだが、それも先代のデビューがたった2年前の話だと思えば無理もない。ましてやその2年での販売台数は1万5000台に達し、もはや日本ではゴルフ、ポロに次ぐVW第3の柱になっているのだから敢えて変えようとしなかったとしても、十分に納得だ。
中身も見た目やスペックは大きくは変わっていない。運転席回りはゴルフと同じになり全体にクオリティは上がっているが、実はドアトリム以降は先代のままだったりもする。荷室の使い勝手も一緒と言っていい。
ゴルフとは微妙に異なる122psのTSIトレンドライン、160psのTSIコンフォートライン、200psの2.0TSIスポーツラインの3モデルからなる車種構成も変わらない。では、やはり顔を変えただけ?
いや違う。実際に見て乗ってみれば、進化は明らかである。
まず全体に言えるのは乗り心地が洗練されたことだ。端的に言えばガサつきパサつきが無くなって、しっとりしなやかになった。ゴルフⅥで感じた進化がここにも反映されたわけだ。同様に静粛性も向上。レシピはゴルフと一緒だが、全体的な音量が下がったせいか車体後方から入ってくる音まで減じられたように感じられる。快適性、上質感は2段階アップと言える。
動力性能に変化は無い。しかしカタログ燃費は大幅に向上している。実測でどこまで差が出るかはわからないが少なくとも現状維持以上であるだろう。
けれど個人的に一番唸らされたのはキメ細かに手が入った装備リストを見た時だ。一例をあげれば全車に革巻きステアリングが、TSIコンフォートライン以上にはバイキセノンヘッドライトが付いた。これはいずれもユーザーの要望が多かったもの。こういうところを無視しない姿勢は、このご時世だけになおさらVWへの信頼感を醸造することになるに違いない。
3モデルの中から1台勧めるならTSIコンフォートラインだ。装備やパワーはもちろん乗り味の質が一番高いからである。しかしTSIトレンドラインもゴルフTSIコンフォートラインより3万円安い価格がグッと来る。一方2.0TSIスポーツラインはちょっと荒っぽく"ヴァリアントのGTI"にはなっていないので、興味ある向きはハンコをつく前にぜひ試乗して確認を。とは言え、いずれにせよ今まで以上に満足させてくれることは請け合いである。
SPECIFICATIONS( TSI Comfortline)
PRICE:3,220,000yen
DRIVE SYSTEM:FF
TRANSMISSION:7DSG
LENGTH:4545mm
WIDTH:1785mm
HEIGHT:1530mm
WEIGHT:1420kg
WHEELBASE:2575mm
SEATS:5
ENGINE:INLINE4 TURBO+SUPERCHARGED
DISPLACEMENT:1389cc
POWER:118kW(160hp)/5800rpm
TORQUE:240Nm(24.5kg-m)/1500-4500rpm
FUEL CONSUMPTION(10・15MODE):16.2km/ℓ
TIRES:205/55R16






