BMW Active Hybrid 7 ビー・エム・ダブリュー アクティブハイブリッド7
いま世界でもっともダイナミックなハイブリッド車
BMW初のハイブリッド車はV8エンジンをベースに登場。走行性能も妥協しないあたりがいかにもBMW流だ
■岡崎五朗の見解
BMW7シリーズにハイブリッドモデルが登場した。薄型モーターをクラッチを介さずエンジンとATの間に挟み込む構造はインサイトに近い。しかしもっと似ているのがひとあし先に登場したメルセデス・ベンツSクラスハイブリッドだ。出力15KWのモーターも、35セル構成による小型リチウムイオンバッテリーもSハイブリッドと同じ。BMWとメルセデスは07年にFR用ハイブリッドシステムの共同開発プロジェクトをスタートさせているが、その成果として生まれたのがSハイブリッドと、このアクティブハイブリッド7というわけだ。
BMWとメルセデスが手を組む…ちょっと前までなら考えられなかったことだが、燃費向上はそれほどまでに待ったなしの案件なのだろう。しかしハイブリッドをどう利用するかというコンセプトは両車で異なる。メルセデスは3.5ℓV6を積むS350をベースにしたうえでエンジンのアトキンソンサイクル化により燃費重視の姿勢を打ち出してきた。それに対し、BMWはベース車に4.4LV8ターボの750iを選択。しかもエンジン出力を407ℓから449ℓまで高めている。BMWが「世界でもっともダイナミックなハイブリッド車」と呼ぶアクティブハイブリッド7。その視線の先にいるのはSハイブリッドではなくレクサスLS600hなのかもしれない。
実際、アクティブハイブリッド7は滅法速い。0→100km/h加速4.9秒(LSは6.3秒)というデータを裏付けるように、状況さえ許せばあっという間に200km/hを超え、さらにグイグイ加速していく。また、こうした超高速域での安心感はLS600hを確実に凌ぐのだ。
燃費については、760iと同じ8速ATの効果もあり100km/h巡航時のエンジン回転数を750iの1800rpmから1250rpmへと低下。アイドルストップや回生ブレーキなどとあいまって750i比15%の改善を実現した。欧州複合モードで10.6km/ℓ、219g/kmのCO2排出量はSハイブリッド(12.6km/ℓ、186g/km)には及ばないものの、LS600h(10.5km/L、220g/km)を僅差で上回る。
レクサスに対する剥き出しのライバル心がスペックに現れているアクティブハイブリッド7だが、日本での最大の仮想敵は
開発パートナーであるメルセデスらしい。先日発表されたアクティブハイブリッド7の価格は、なんと下1桁万円までSハイブリッドと符合するのである。
SPECIFICATIONS( ActiveHybrid7L)
PRICE:14,050,000yen
DRIVE SYSTEM:FR
TRANSMISSION:8AT
LENGTH:5212mm
WIDTH:1902mm
HEIGHT:1484mm
WEIGHT:2070kg
WHEELBASE:3210mm
SEATS:4/5
ENGINE:V8 DOHC
DISPLACEMENT:4395cc
POWER:330kW(449hp)/5500-6000rpm
MOTOR:15kW(20hp)
TORQUE:700Nm/2000-4500rpm
TIRES:245/45R19・275/40R19






