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MERCEDES-BENZ SLS AMG メルセデス・ベンツSLS AMG

Hatenaブックマークに追加 この記事をクリップ! 2010/02/19

ともかく曲がる、曲がる。右足がうれしくなる

実は復刻版を意図したものではなく、AMGの基本設計が偶然かつてのSLSに似ていたから…そんな逸話もまた伝説の予感である

MERCEDES-BENZ SLS AMG メルセデス・ベンツSLS AMG

■西川 淳の見解

今から3年前のこと。メルセデスAMG初となるオリジナル設計エンジン/ 63ユニットがデビューしたとき、AMGの鼻息も荒いエンジニア氏(ポルシェから移籍した人だった)は、「次はオリジナルスポーツカーを作るぞ!」とほろ酔い気分で語ってくれたものだ。

計画からたった3年で生産にまでこぎ着けた悲願のオリジナルスポーツカー、SLS AMG。ボディ骨格はアルミニウム96%のスペースフレーム構造で、マグナ社製。なんと241kgに収まった。63ユニットはリエンジニアリングされてM159型へと進化。吸排気系に大幅な改良を加えてパワーアップを果たしたほか、ドライサンプ化によって極めて低い位置への搭載を可能とした。実際、ボンネットを開けてみれば、地面にV8エンジンを置いているように見える! しかも見事なまでにフロントミッドだ。組み合わされるのは、トランスアクスル方式の7速DCTトランスミッション。ゲトラグ製のダブルクラッチタイプである。サスは前後ダブルウィッシュボーンで、ダイレクトステアリング付き。オプションでセラミックブレーキディスクも装着可能だ。アッセンブリーは他のAMGモデル同様、ジンデルフィンゲン工場…。

とまあ、スペックや仕様を語りだすと際限がなくなるので、インプレッション報告に移ろう。

60年代後半のアメリカンマッスルV8のようなシャープで乾いた大咆哮があたりに響く。ドア中の取っ手を引くとガルウィングが開いた。走り出すと取っ手は自動で収納される。座ってからドアを閉めるのは難しい。紐もない。乗り込みながら(ドアの下辺で頭を打たないように!)グリップを持ってドアを下げる。室内はタイト。ただし、頭上はくぼんでいるから窮屈さは感じない。ベンツ流のスイッチ類だが、シンプルでレーシーな配置が気分を盛り上げる。

走り出すと、まずノーズの動きの軽やかさに感心。軽快なうえにボディのしなり強さを感じるから、クルマの大きさを意識しない。街乗りからして、スポーツカーだ。扱いやすいがベンツっぽくはない。乗り心地は硬いが収まりのいいもので、アウディR8よりも少しハードか。

新V8は相変わらずフラットトルクだが、フケ上がりのシャープさが違う。高回転域でもよどまない。右足が嬉しくなる。

乗りこなす喜びを感じるハンドリング性能には心底、惚れてしまった。ESPスポーツでもハイレベルに楽しめる。古典的FRスポーツカーの集大成だ。

  • 写真・メルセデス・ベンツ日本 photos / MERCEDES-BENZ Japan

【メルセデス・ベンツSLのカタログを見る】

MERCEDES-BENZ SLS AMG メルセデス・ベンツSLS AMG

571hpを発生する6.2ℓV8エンジンを搭載。0→100km/h加速は3.8秒、最高速度は317km/hを誇る。トランスミッションはトランスアクスル方式で後方に配置

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ボディ構造はアルミニウム製スペースフレームで、フロントアクセルの後方にエンジンを搭載。本格的スポーツカーだけにオイル潤滑はドライサンプ方式を採用する

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ロングノーズショートデッキの古典的なスタイル。セラミックブレーキをオプション設定。トランクリッドと一体化したリアスポイラーは120km/hで自動的にせり上がる

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