RENAULT LUTECIA RS ルノー ルーテシアRS
忘れかけていた感触が甦る。笑いが止まらない!
先代も先々代も実はルノースポールの手がけたルーテシアは気持ちよかった。そしてこの最新モデルもやはりその例に漏れないのだ
■島下泰久の見解
ホントにもうサイコー!こんな爽快な気分で車から降りたの、いつ以来だろう?最近いつの間にか、ダイエットフードの中でどれなら食べる楽しみを見出せるか…なんて判断基準になっていたのかも、と振り返ってしまったのはルーテシア・ルノースポールが久々に車を走らせる楽しさを直球で味わわせてくれたからだ。
外観は正直ビミョーっちゃビミョー。けれどドアを開けて室内に潜り込むと、低い着座位置にリーチ完璧な操作系、そしてイエローダイヤルの回転計が気分を一気に昂揚させる。
時間と場所の都合により、走ったのはいきなりワインディングロード。勢いよくスタートすると、ハイチューンの2Lエンジンが弾けるように回って、一気に速度を乗せてくる。何しろ最高出力は202ps。リッター100ps超の高回転型NAは、クロースしたギアレシオと相まって回すほどにパワーとアドレナリンを沸き出させる。ハイブリッド、ダウンサイジングといった潮流の中で忘れかけていた感触。思わず頬が緩む。いや笑いが止まらない!
けれど何より熱狂させるのは、そのフットワークだ。もはや電動のネガ皆無の饒舌なステアリングを切り込むとノーズがグイグイ入り、それだけでも「やるねぇ」と唸らせる。けれどコイツが素晴らしいのは進入で舵角を多めに与えたりブレーキを残したり、あるいは旋回中にアクセルをスッと抜いたりすると、リアがまさに思った分だけスーッとスライドして思い通りの姿勢をつくれることだ。しかも、不安感とはまったく無縁に。
速さもあるけれど、それ以上に懐深さ、操り甲斐こそが心を惹き付ける。乗り込んで5分もしないうちにこんな走りを楽しめたのもそのおかげ。これぞルノースポールの流儀である。
日常の快適性を犠牲にしないのも、やはり一貫した彼らの哲学。飛ばした帰りにゆっくり流してみると、乗り心地は抜群だしエンジンも下からトルクフルでズボラに走らせるのもワケない。だから飛ばさなくても楽しく、気持ちイイのだ。
確かにオールドファッションではある。けれどそもそも車って楽しいからこそ、また乗りたい、大事にしたいと思うものでは?じゃなきゃ極端な話、エコカーにしてまで乗らなくてもいいんだし。そんなことを改めて考えさせてくれたルーテシア・ルノースポール。というか理屈抜きに今年一番楽しかった車は文句無くコレだ。うーん、買っちゃうかも!
SPECIFICATIONS
PRICE:2,990,000yen
DRIVE SYSTEM:FF
TRANSMISSION:6MT
LENGTH:4020mm
WIDTH:1770mm
HEIGHT:1485mm
WEIGHT:1240kg
WHEELBASE:2585mm
SEATS:4
ENGINE:INLINE4
DISPLACEMENT:1998cc
POWER:148kW(202ps)/7100rpm
TORQUE:215Nm(21.9kg-m)/5400rpm
USE FUEL:PREMIUM 55L
TIRES:215/45R17






