VOLKSWAGEN GOLF GTI フォルクスワーゲン ゴルフ GTI
ベースとは別人のごとき速さ
実は先代のおいてもゴルフでもっとも売れているグレードはGTIだという。新型も期待を裏切らない出来だ
■島下泰久の見解
直列4気筒2L直噴ターボエンジンにDSGというパワートレインの構成は先代と一緒。しかもゴルフ自体、基本骨格はキャリーオーバーだけに「それほど変わり映えしないんじゃない?」とも思われそうな新型GTI。しかし実際の進化ぶりは想像以上と言っていい。
まずそのエンジンは実は何と新設計だ。最高出力が11ー3プラスされるだけでなくバランサーシャフトの採用などによって手触りはグッと滑らかに。パンチがあるだけでなくまわして愉しいエンジンに変貌している。
シャシーも特にオプションのDCC(電子制御式減衰力可変ダンパー)付きでは乗り心地が向上。スタビリティは高いが挙動変化も大きかった先代より格段に乗りやすくなった。XDSと呼ばれるブレーキを使った疑似LSDも効果は抜群。アンダーステア知らずでアクセルをグングン踏んでいける。
要するに走りの質がより向上し、愉しさや気持ち良さに一段と磨きがかかったのが新型GTI。それが成長とは言えヤンチャぶりが薄まったのは寂しくもあるものの、きっと誰の期待にも応える盤石の仕上がりと言っていいはず。これで先代の7万円アップはバーゲンでしょう!
■桂 伸一の見解
GTIの特性を際立たせるのは18インチ+ゴルフ初採用のDCC可変ダンパーだ。これが標準ゴルフとの操縦性の違いを明確にする。例えば40㎞/h走行中にコンフォートとスポーツを切り替えると、乗り味が硬さとしてハッキリ感じられるし、ステアリングの切れ味も鋭さと手応えを増しながら"別人"に変わる。
ただし、日本の速度規制の範囲内では211ー3にパワーアップしたGTIの存在理由を発揮し難いのも事実だ。例えば160ー3のTSIに17インチタイヤを履かせると、峠では絶対加速はともかく、車速が乗ってしまえばハンドリングでは見劣りしないで、追走できる。つまりはゴルフⅥが優れているという意味だが、GTIの持ち味はもっと車速の高い世界でこそ標準ゴルフと優劣がつく。
可変ダンパーやパワーシートなど、豪華装備が目立つ新型GTIだが、個人的にはより軽量な仕様を選ぶだろう。だから手動シートに17インチタイヤで十分にGTIクラスの頂点に立てる。いや、個人的にはまだ在庫があるという史上最強の230ー3のGTI、ピレリを手に入れ、ルックスをⅥ仕様に変える。という楽しみ方も考えられる。
SPECIFICATIONS (GTI)
PRICE:3,660,000yen
DRIVE SYSTEM:FF
TRANSMISSION:6DSG
LENGTH:4210mm
WIDTH:1790mm
HEIGHT:1460mm
WEIGHT:1400kg
WHEELBASE:2575mm
SEATS:5
ENGINE:INLINE4 DOHC TURBOCHARGED
DISPLACEMENT:1984cc
POWER:155kW(211ps)/5300-6200rpm
TORQUE:280Nm(28.6kg-m)/1700-5200rpm
TIRES:225/45R17










