MERCEDES-BENZ E-CLASS Coupe メルセデス・ベンツ Eクラスクーペ
こういうクーペ、ありそうで他にない
14年ぶりに復活を遂げたEのクーペ。セダンとはまた異なる癒しの乗り味にうなること間違いなし
■石井昌道の見解
14年ぶりの復活を果たしたばかりのEクラスクーペだが、走りにはすでに熟成感が漂っている。パワートレインはキャリーオーバーだから当然だが、シャシーもじつにしっとりしているのだ。
メルセデスらしい快適性やフラットライド感、直進安定性とともに、Cクラスから謳われているアジリティコントロールと
いう概念もいよいよ様になってきた。ワインディングでは、その快適な乗り心地から想像するよりもずっと俊敏なのだ。それも、硬さで強引に曲げるような類ではなく、しなやかで腰のあるサスペンション特性なので安心感が高い。ウエットとドライが入り混じるような状況や、コーナリング中にいきなり大きな凹凸に遭遇するような場面でもピーキーさを一切見せずに粘っこくグリップし続ける。懐の深いサスペンション、という表現がピッタリだ。
スタイリングもそうだが、走りもエレガントでスポーティ。クーペの本質を極めたような仕上がりだ。エンジンは十分な性
能だがやや新鮮味に欠ける。今後導入される予定の直噴CGIエンジン、なかでもダウンサイジング+過給の1・8L直4ターボが本命だろう。
■吉田 匠の見解
メルセデスの新しいEクラスクーペのベースモデル、E350クーペに乗って思った。メルセデス製クーペの際立つ美点のひとつは、癒しに満ちた乗り味にあると。
充分なフィールを伝えながらも操舵力の軽いステアリング、路面をスムーズにいなして走る当たりの柔らかいサスペンション、高速ではしっかり直進し、コーナーでは素直に向きを変えるスタビリティとハンドリングの絶妙なバランス、存在感を際立たせることなく回って充分なパワーを生み出すエンジンと、滑らか極まりない変速を繰り返すトランスミッション、それに、4人の大人を無理なく受け容れる居住空間。
こういうクーペ、BMWにもアウディにも在りそうでない。昔からメルセデスのミドルクラスクーペだけが持つ、レアな特質ではないか。そこで僕は、もしも経済的に許されるなら、E350のようなクーペ、足としてあってもいいなと思った。
一方、同じEクーペでも、E550はまるでテイストが異なる。なので、アグレッシブさを演出したい40代以下にはE550を、枯れたフリして癒されたい50代以上にはE350を、オススメしておこう。
SPECIFICATIONS (E350 Coupe)
PRICE:8,600,000yen
DRIVE SYSTEM:FR
TRANSMISSION:7AT
LENGTH:4705mm
WIDTH:1785mm
HEIGHT:1395mm
WEIGHT:1670kg
WHEELBASE:2760mm
SEATS:4
ENGINE:V6 DOHC
DISPLACEMENT:3497cc
POWER:200kW(272ps)/6000rpm
TORQUE:350Nm(35.7kg-m)/2400-5000rpm
USE FUEL:PREMIUM・66L
TIRES:235/45R17










