MERCEDES-BENZ E-CLASS メルセデス・ベンツEクラス
一見すると保守的、でもその中身は革新的
メルセデス・ベンツの、ひいては日本の輸入車マーケットの屋台骨ともいえるEクラス。今後はさらに直噴エンジン搭載も予定されている
■河口まなぶの見解
実に3600万km(!)に及ぶ走行テストを経て7年ぶりに送りだされた新型Eクラスは「やっぱりメルセデス」といえる完成度を誇っていた。先代が既にベストinクラスだったから、新型に進化の余地はあるのか? と予測したが良い意味で裏切られた。この辺りが「やっぱり」である。
先代と大きく違うのは静粛性で、一層静けさが増しレクサスに迫る。他では以前から定評の高いハンドリング/乗り心地がさらに進化し、走りは「Sクラスいらず」といえるほどに洗練されたものだ。
現時点のラインナップはE300、E350、E550の3種。果たしてこの時代に大排気量のプレミアムなラグジュアリィ・サルーンって?
と思うだろうが、全てのモデルで確実に燃費/CO2ともに低減した。
しかも!新型Eはまだ“本命待ち”。E250が今後導入される予定だが、エンジンは従来のV6から大変更。なんと1.8ℓの直4直噴ターボを搭載する!Eクラスに4気筒…多くの人は訝るだろうが、実はかなり良い。おそらくE250の登場で、このクラスの価値観や概念は大きく変わるはず。一見すると保守的なクルマだが実は革新的なのだ。
■堀江史朗の見解
ボディサイズを少し大きくした分、それを室内パッケージに振り向けた新型Eクラスは、精悍になったエクステリアとゆとりあるインテリアという、まさに「二物」を手に入れている。
走りの印象は完成度が高く、しっとり感はそのままに、さらにスポーティさが加わっている。その勝因の一つが新導入されたダイレクトステアリングの自然なフィーリングだ。これは車速感応式パワーステアリングを進化させたもので、操舵角に応じてギア比を変化させており、高速走行の安定性とワインディングにおけるクイックさを上手に両立してくれている。
今回試乗したのは3.5ℓV6と5.5ℓV8の2グレード。350はトータルバランスの良さが際立つ。特に「セレクティブ・ダンパー」は秀逸で、路面の細かい凹凸から大きなバンプまでをしっかりと受け止めてくれる。550のパワーフィールは格別。AMGスタイルだけでも十分魅力的だが、残念ながらエアサスのコンフォートモードだけは、僕にはしっくりとこなかった。
フルモデルチェンジらしくポップアップ・ボンネットなど新装備も満載。明らかに進化したニューモデルの登場を歓迎したい
SPECIFICATIONS(E350 Avantgarde)
PRICE:8,500,000yen
DRIVE SYSTEM:FR
TRANSMISSION:7AT
LENGTH:4870mm
WIDTH:1855mm
HEIGHT:1455mm
WEIGHT:1710kg
WHEELBASE:2875mm
SEATS:5
ENGINE:V6 DOHC
DISPLACEMENT:3497cc
POWER:200kW(272ps)/6000rpm
TORQUE:350Nm/2400-5000rpm
FUEL CONSUMPTION(10:15MODE):9.5km/ℓ
TIRES: 245/45ZR17










