LOTUS EVORA ロータス エヴォーラ
NSXオーナーに見てほしいロータス
95年のエリーゼ登場以来、久しぶりのロータス製オールニューモデルは世界で唯一の2+2ミッドシップスポーツカーだ
■石井昌道の見解
マニアックなエリーゼ&エキシージとは違って、より多くの人に乗ってもらいたいというエヴォーラ。ミッドシップながら2+2とし、ボディサイズも大きくなっているので、確かに乗降性や使い勝手は良くなっている。
だが、走りが軟弱になっているわけではない。今回は雨の中での試乗だったので限界性能を試すわけにはいかなかったが、それでもしなやかに路面を捉えるサスペンションや素直なノーズの動き、確かなインフォメーションなど、ロータスらしい美点に溢れていた。時折、大きな水たまりに足もとをすくわれるような状況もあったが、そんな時も落ち着いて対応できるのは、あらゆる動きがスムーズで、挙動がわかりやすいからだろう。とにかく、走りの中に違和感らしきものがなく、全ての場面においてドライバーの思い通りに動いてくれるのだ。
エンジンはトヨタ製の3・5ℓV6で、アイドリング時や低速走行時は静かで振動も少ないが、いざアクセルを踏みこんでいくと「これがトヨタなのか?」と思わせるほどスポーティ。3000~4000rpmあたりからドラマティックな盛り上が石井昌道の見解りをみせ、レブリミットまで鋭い吹け上がりをみせる。
思いのほか快適性が高いのもエヴォーラの特徴だろう。そもそもロータスはあまり硬いサスペンションを好まないが、入力分散型アッパーマウントの採用で、微少入力域でのスムーズな動きや振動の抑制がなされている。大きな横Gがかかったときのロール角はエキシージと同等以上に抑えられ、安定感は確保されているが、荒れた路面を通過してもほとんどゴツゴツとすることがない。また、静粛性にも力が入れられている。遮音材なども効果的に使われているが、車内で音が響くドラミングへもうまく対応している。高級車のように音をシャットアウトしているわけではないが、不快に感じることが少ないのだ。例えばポルシェ911などと比べると、音や乗り心地に関しては圧倒的に快適だといえる。
スタイリングも、オーバーデザインの時代は終わったとされる最近のトレンドにばっちりはまった品のいいもの。2+2には見えないスマートさも持ち合わせている。今のところMTモデルしか用意されていないのがネックではあるが、毎日でも乗れる快適性を身につけたロータスは、スポーツカー市場で新しい存在感を示すことになりそうだ。
SPECIFICATIONS(EVORA)
DRIVE SYSTEM:MR
TRANSMISSION:6MT
LENGTH:4342mm
WIDTH:1848mm
HEIGHT:1223mm
WEIGHT:1350kg
WHEELBASE:2575mm
SEATS:4
ENGINE:V6 DOHC
DISPLACEMENT:3456cc
POWER:206kW(280ps)/6400rpm
TORQUE:342Nm/4700rpm
FUEL CONSUMPTION(EU MODE):10.62km/ℓ
TIRES:225/40R18・255/35R19
CO2 EMISSIONS:225g/km






