MERCEDES-BENZ E-CLASS COUPE メルセデス・ベンツEクラスクーペ
その静粛性、乗り心地、Eクラスセダンに匹敵する
CLKの後継として登場するこの新型は、2代にわたって続いたCクラスベースではなく、124以来のEクラスをベースに1ランクアップ。
日本への導入は7月の予定だ
■西川 淳の見解
Eクラスのクーペ、ということでは名車W124以来の復活だが、実質的にはCLKクラスの後継モデルである。Cクラス系のシャシー(といっても実はデザイン的にみてEクラスもほとんど変わらないのだが)にEクラス以降の最新パワートレインと安全装備などを積みこみ、Eクラス系の派生スタイリングを与えたものだ。クーペはセダンより高価になるはずだが、ヨーロッパでの価格設定はEクラスセダンとほぼ同等レベルに収まっている。
CLK後継だからといって、BMW3シリーズやアウディA5と価格的に競り合うかというとそうでもなく、同レベルグレードを比較すると5000ユーロ以上違う場合が多い。ライバルとの真っ向勝負を避けて“やや上”のポジションを狙った。真にEクラス相当のクーペモデルがない(あえて言うなら6シリーズだが、クラスがさらに上だ。このクラスではCLSのような4ドアクーペが当節の流行り)から、なかなかいいポジショニングだと思う。
E500AMGスポーツパッケージ+ダイレクトハンドリングパッケージ(DHP。これもCクラス系と同じシステムだ。EクラスならAI西川 淳の見解Rマチックサスとなる)と、E350CGIに同じくAMGパッケージ+DHPの仕様、そしてほんの味見程度だったがE350CGIアジリティコントロールスポーツサスペンションの計3モデルに試乗した。ちなみに、Eクーペには3種類のシャシーセットが用意されている。アジリティコントロール、同スポーツ、そして電子制御ダンパーのDHPだ。AMGパッケージを選ぶと、エアロパーツとアジリティコントロールスポーツサスが自動的にセットされる。
プレミアムクーペにふさわしい乗り味だったのはE500のAMGパッケージ+DHPだった。CLK後継はもちろん、現行Cベースとも思えないほど高いスタビリティを誇る。風をきれいに切っての静粛性もほとんどEクラスサルーンの領域。名前に負けない実力をみせつけた。
比べてE350CGIのAMG+DHPはバランスもよく軽快だが、Cクラスにも見受けられたハンドリングの過敏さや雑味が残っており、Eクーペと名乗るには質感的に物足りない。DHPナシのスポーツ足の方がまだしなやかさがあって良かった。小さいエンジンならば、ノーマルセットを選んだ方がいいかも。C 63の完成度の高さから想像するに、E 63AMGクーペが楽しくなりそう。










