MERCEDES-BENZ E-CLASS COUPE メルセデス・ベンツEクラスクーペ
その静粛性、乗り心地、Eクラスセダンに匹敵する
CLKの後継として登場するこの新型は、2代にわたって続いたCクラスベースではなく、124以来のEクラスをベースに1ランクアップ。
日本への導入は7月の予定だ
■渡辺敏史の見解
ベースとなるセダン系と多数の共通項を持つフル4シーターのラグジュアリィクーペ。それを作るブランドは、今や限られた数しか存在しない。世界的にモデルバリエーションが多彩になっただけでなく、スポーツカーがその役割を果たす場合も多くなったことがその理由だろう。が、悪目立ちしない一方でフォーマルにきちんと対応出来る上、日々の使い勝手も良いということで、このカテゴリーが真の富裕層に長年認められているのもまた事実だ。
メルセデス・ベンツはそんなクーペを提供し続ける数少ないメーカーの一つ。ハイブランドとしての歴史の長さやそれに伴う顧客層の厚さから、彼らは絶対にそれを諦めようとはしない。そして2代に亘ったCLKの後継として、今回、新しいEクラスクーペの投入で再び真ん中のポジションにそれを復活させた。
Eクラスクーペの骨格的な成り立ちはCクラスとEクラスとの中間的なところにいる。寸法的にはCクラスのそれに準じたところにいるが、パワートレインを搭載するコンパートメントはEクラスと共有するなど、プラットフォームのフレキシブル化を十分に活用した格好だ。ゆえに搭載されるエンジンはE渡辺敏史の見解クラスに準じており、ガソリン3種類・ディーゼル2種類となる。この夏にも発表予定という日本への導入時には5・5ℓV8、3・5ℓもしくは3ℓV6が設定され、やや遅れて1・8ℓ直4ターボも上陸するかもしれない。
Eクラスクーペの大きな特徴の一つは、Eクラスセダンに準じた先進安全装備の大量投入にある。2ゾーンのレーダー計測による全速度域クルーズコントロール&フルブレーキング制御を含む追突防止機能、画像解析による速度標識の認識や赤外線カメラによる夜間歩行者認識機能など、その技術は確度の高さも含め、メルセデスが満を持したに相応しいものになっている。
本来のメルセデスの持ち味であるスタビリティを優先した粘り気の強い乗り味は、そのキャラクターを否定しない程度にアジリティを意識した方向に振り込まれ、柔軟性と軽快感が巧く両立したものになっていた。伝統のBピラーレスボディにも関わらず剛性感は抜群で、乗り心地の良さや静粛性がEクラスセダンと大差ないところに収まっている。今回の試乗では用意がなかったものの、セダンでの印象を考慮すれば、時代に則した新しい価値観を表現する1.8ℓ直4モデルが意外やクーペのベストチョイスとなるかもしれない。
SPECIFICATIONS(E350 CGI Blue EFFICIENCY Coupe)
DRIVE SYSTEM:FR
TRANSMISSION:7AT
LENGTH:4698mm
WIDTH:1786mm
HEIGHT:1397mm
WEIGHT:1670kg
WHEELBASE:2760mm
SEATS:5
ENGINE:V6 DOHC
DISPLACEMENT:3498cc
POWER:215kW(292hp)/6400rpm
TORQUE:365Nm/3000-5100rpm
FUEL CONSUMPTION(EU MODE):8.5ℓ/100km
TIRES:235/45R17
CO2 EMISSIONS/199g/km










