VOLVO V50/S40/C30 2.0e Powershift ボルボ V50/S40/C30 2.0eパワーシフト
ハイブリッドだけがエコじゃない
ボルボの新型2.0eシリーズで、東京発、茨城~栃木~群馬~埼玉、のべ500㎞のエコランドライブ。はたしてその燃費結果は?
藤野太一の見解
いまどきの自動車の話題はインサイト、プリウスに集約されてしまったかのようだ。まるで善か悪か、ハイブリッドかそれ以外か…。
今年2月、S40、V50、C30というボルボの欧州Cセグメントクラスに新型2.エンジンを搭載する2.0eシリーズというラインナップが追加された。組み合わされるパワーシフトは新開発のデュアルクラッチ式6速ミッションで、あのゲトラグ社との共同開発。VWはDSG、アウディはSトロニック、ポルシェはPDKという呼称で採用している最新のオートマチックトランスミッションと同様のものだ。これまでベーシックモデルを担ってきた2.4ℓモデル比で車両重量を40㎏軽量化、出力は5馬力アップ、燃費は22%も向上、CO2排出量も18%軽減しているという。
ボルボがこの2.0eシリーズでエコドライビング試乗会を開催するというので参加してきた。コースは5つのルートからなり、それぞれに制限時間とチェックポイントが設定されている。1つクリアするごとに燃費を計測。高速道路はもちろん、渋滞する一般道(約110㎞)なども織り交ぜ、のべ約500㎞。日帰りとしてはなかなかにハードなドライブだった。
エコランのコツは急アクセル、急ブレーキは避ける、停車時にはアイドリングしない、不要な荷物はできるだけ積まない、タイヤの空気圧は高めに、といった一般的なものから高速道路では大型トラックの後ろについて、空気抵抗を減らす、いわゆるスリップストリームを使ったスペシャルテクニックまでいろいろある(*ちなみに車間距離のツメすぎは違法なので注意)。
さらに経験則で言えば、速く走るのが上手いドライバーほど、エコランもうまい。できるだけ早くそのクルマの特性を感知し、エンジンのおいしい回転域を絶妙なアクセルワークでキープして走るのはどちらも同じというわけだ。
詳細結果は上の表を参照いただくとして、エコにはほど遠い感性でテクニックもともなわない編集者2人と、運転大好きで、なぜかもっともエコランテクニックに優れるカメラマン3人を乗せたボルボはおおむね高速で16~17㎞/ℓ台、街中は12㎞/ℓ台を記録した。さすがに街中はハイブリッドには適わないだろうが、高速ならいい勝負かもしれないし、乗り味ならこちらに分がある。
なにもハイブリッドだけが、国産車だけがエコ、ではないのだ。
出発はボルボ・カーズ・ジャパンの所在地である東京・神谷町
まずは首都高~常磐道を経て、茨城県の日立を目指す
一回目のチェックポイントは日立のガソリンスタンド
ここまでの走行距離約160kmで給油量は10.3.。まずまずの出だしかと思ったが…
刻々とかわる平均燃費/瞬間燃費計を頼りにひた走る。後はタコメーターを見ながらエンジンのおいしいポイントを探るのだが、これが意外に難しい…
茨城県、鵜の岬周辺にて太平洋を望む。このあたりの海は想像以上にキレイ
設定時間はかなりシビア。時間内にルートを走りきるには燃費至上主義のノロノロ運転ではまったく間に合わない。制限時間に追われ、途中やむをえずアクセル全開にする場面もだ
常磐道と関越道をつなぐ北関東道の新設部分を走行。東京近郊で広い空が見られる貴重なエリアだ
コースマーシャルカーを務めるのはボルボのXC90
北関東道から関越道へ。そろそろ疲労も重なり集中力も低下してきた頃
すると虎視眈々とスリップを狙って背後に迫るライバルチームの姿が…。空気抵抗は思っているよりも燃費に影響を及ぼすようだ
最終ルートは心臓破りの坂、所沢から神谷町までの一般道。渋滞区間も多く、燃費には相当厳しいと思っていたが、結果は意外なほど良好な11.7km/.。すでにエコランであることを忘れ、帰ることだけに集中した運転にしては立派な結果
約12時間を経て念願のゴール
ちなみにこの2.0eシリーズは10・15モード燃費11.6km/.。価格はS40、V50、C30の各モデルともに300万円を切る設定でかなり魅力的






















