VOLKSWAGEN GOLF フォルクスワーゲン ゴルフ
完成度高し。まさに小さな高級車
先代Ⅴが登場してから約5年、6代目が上陸した。もうCセグメントのベンチマーク、なんて気軽に言えないほどのデキだ
渡辺敏史の見解
小排気量化で燃料消費を物理的に抑え、直噴化によって燃焼効率を全域で高める。そこに相性の良い過給器を加えてパワーを適切に補うと。ガソリンエンジンにおいてVWが先鞭をつけたTSIテクノロジーは、 今や世界的な潮流となりつつある。
そのパイオニアとして君臨するゴルフの6代目が上陸した。パワートレインは既に日本でもお馴染みの1.4ℓで、122psシングルチャージャーと160psツインチャージャーの2種類を用意。ツインチャージャー版はパワーを10 ps抑え、トルクを250Nmとしたことによって、7速DSGの適用が可能になった。
ウァルター・ダ・シルヴァの手によるスリークなデザインと内装の品質向上もさることながら、ゴルフⅥ最大のトピックは走りの質感向上、特に快適性が大きく改善された点にある。その領域を得意とする日本車ですら舌を巻く乗り心地や静粛性は並みのDセグメントをも軽く凌駕、そこに世界一級のダイナミクスを併せ持つ点が素晴らしい。あくまで性能をもって、小さな高級車と言い切れる。その点でみればシングル チャージャー版のコンフォートラインの円熟度がより高いと言えるだろう。
吉田 匠の見解
去年の9月にアイスランドで乗って以来、7カ月ぶりに日本で試乗したゴルフⅥは、ゴルフⅤを大幅にリファインしたものと表現できるニューモデルだが、それだけに完成度の高さは期待どおりだった。
7段DSGと組み合わせられる1・4ℓTSIエンジンは、ハイライン用の160psの方がもちろん一段と力強く、スポーティでもあるが、コンフォートライン用の122psでもパフォーマンスにまったく不足はなく、高速でも山道でもけっこう爽快なペースを保てる。
一方、先代たるゴルフⅤとの違いが明確なのは快適性で、特にロードノイズやエンジン音の侵入がぐっと低く抑えられて、室内はゴルフとは思えないほど静かになっている。
乗り心地も好ましかった。アイスランドの試乗車がすべて電子制御アダプティブダンパーDCCを装着していたのに対して、日本仕様には現時点でその設定がないため試乗車のサスペンションは素のままだったが、その乗り心地が実にいいのだ。
そのなかでも、ソフトな乗り心地と腰のあるハンドリングのバランスが絶妙なコンフォートラインが、僕のオススメのモデルであります。
SPECIFICATIONS(TSI Comfortline)
PRICE:2,750,000yen
DRIVE SYSTEM:FF
TRANSMISSION:7DSG
LENGTH:4210mm
WIDTH:1790mm
HEIGHT:1485mm
WEIGHT:1290kg
WHEELBASE:2575mm
SEATS:5
ENGINE:INLINE4 DOHC TURBOCHARGED
DISPLACEMENT:1389cc
POWER:90kW(122ps)/5000rpm
TORQUE:200Nm(20.4kg-m)/1500-4000rpm
USE FUEL:PREMIUM/55ℓ
FUEL CONSUMPTION(10.15 MODE):16.8km/ℓ
TIRES:205/55R16










