アウディA3/S3
これぞエコ&プレミアムの最先端だったりして?
03年に登場した2世代目A3がマイナーチェンジされた。フロントマスクにはA4&A5譲りのLEDが輝き
VWグループ最新のエンジン&トランスミッションを搭載、熟成の感極まれりである
言うまでもなく時代はエコである。
というか、もはやそれ一色で逃げ出したいくらいだ。エコに取り組まない人は“罪人”、エコじゃないクルマは“罪車”と言わんばかりの勢いは、ちょっとどうかと思うが、もはや立ち向かうしか道はない。
というわけで先日ドイツで乗ってきたアウディA3&S3のマイナーチェンジモデル。
今年すっかりエレガントに生まれ変わった兄貴分のA5&A4の新デザインに合わせてフェイスリフトされ、今年後半にまずA3が、来年には最近日本に入ってなかったスポーツモデルのS3が久々上陸を果たすわけだが、私は個人的にその裏テーマは“エコ&プレミアム”に違いないと思った。
というのもこのモデルから、アウディは名言しないが今話題のVWゴルフTSIトレンドラインと同じと思われる高効率パワーユニットを積んだ新グレード『スポーツバック1.4TFSI』が発売されるからだ。
確かにゴルフR32をしのぐ、現役ハッチ最強の265馬力2.ターボを搭載するS3も気になるし、扱いやすい200馬力エンジンの2.0TFSIも悪くない。
しかし、125馬力の直噴1.4.直4ターボと乾式ダブルクラッチの7速Sトロニックを組み合わせたこの1.4TFSIは、「事実上のヨーロッパ版プレミアムプリウス?」と言いたくなるくらいのインパクトだ。
実際、このクルマの燃費性能はEU基準でリッター17.9km。キロ当たりのCO.排出量はわずか133gでプリウスの104gには負けるがかなりのものなのだ。
そしてまずはスタイル。日本では今回から3ドアハッチが廃止され、5ドアハッチのスポーツバックのみしか入らなくなったわけだが、立ち位置は相変わらず絶妙。
一見して普通の輸入車ハッチのようだが、微妙に長くエレガントで、ゴルフやそのほかとの差別化が自然に図れる上、今回行われたデザイン変更がさらに効果的。
ボンネットやバンパー、ウインカーが埋め込まれたドアミラーのデザインなどが微妙に変わっているのだが、なかでも特徴的なのはヘッドライト。
上部に最近のアウディ車の特徴である、マツゲ風のLEDが付いてるのだが、これが妙に“ブランドモノ”っぽいのだ。
言わば胸にスワロフスキーをちりばめたセレブTシャツのようなキラキラ感。
そして走り。
これまた大きな変更はないが、相変わらずA3の高級感ったらハンパじゃない。
というか個人的には他にはない“清潔感”を感じる。内装の組み付け精度の高さ、チリ、段差の少ない外装。
ちょっと潔癖なくらいのクリーンさだ。
さらにハンドリングで驚いたのは、1.4TFSIに関し、2.車などに比べて全体に繊細なこと。ステアリング、足回り、それらすべてが必要以上に固められてなく、普通に楽しい。7速Sトロニックにしても交差点でスピードを落としただけでブンブンと勝手に2、3速落ちる。
この楽しさとクオリティ感、やはりハイブリッド車とはかなり違うのだ。
こりゃ日本車もうかうかしてられませんね、って感じですよ。
SPECIFICATIONS(A3 SportBack 1.8TFSI)
DRIVE SYSTEM:FF
TRANSMISSION:7SemiAT
LENGTH:4292mm
WIDTH:1765mm
HEIGHT:1423mm
WEIGHT:1335kg
WHEELBASE:2578mm
SEATS:5
ENGINE:INLINE4 DOHC
DISPLACEMENT:1798cc
POWER:118kW(160ps)/5000-6200rpm
TORQUE:250Nm/1500-4200rpm
USE FUEL:PREMIUM
TIRES:205/55R16














