ダッジJC
アベンジャーとボイジャーのいいとこどり
昨年より日本でも本格的に販売を開始したダッジ。アベンジャー、キャリバー、ナイトロをはじめ
チャージャーとラインナップを拡充している。そして次なるモデルはワゴンとミニバンのクロスオーバーモデルだ
本名ダッジジャーニー、日本名では商標権の関係でダッジJCとなるこのクルマは、3列シート対応のパッケージにクロスオーバー的なルックスを与えたクライスラーの新たなアプローチのミニバンだ。
ちなみに日本でも先日発表されたロングホイールベースのグランドボイジャーに対して、ショートホイールベースのボイジャーは今後その任をこのクルマに託すことになる。とあればなおさらに、パイオニアとしてのこだわりがどれほど盛り込まれているかが興味深い。
先に登場したアベンジャーのイメージを受けつぐスリークなデザインや、抑えられた全高の影響もあって写真ではそれほどの大きさを感じさせないが、4890mmの全長や1835mmの全幅と聞けばJCが確かにボイジャーの後継たるクルマであることがわかるだろう。
日本車であればアルファードやエルグランドにも匹敵するものの、クロスオーバー的なロードクリアランスもあってその佇まいは結構カジュアルにもみえる。
その点でいえばデリカD5あたりもライバルとしてみることが出来るかもしれない。
ちなみにホイールベースはシャシーベースであるアベンジャーよりも延ばされて2890mmとなる。
搭載されるエンジンバリエーションはディーゼル1種類とガソリン2種類からなるが、日本へ導入されるのは2.7.のV6エンジンのみ。それに6速ATの組み合わせとなる。
ちなみにこのエンジン、海外ではエタノール燃料対応のフレックスフュエル仕様も選べるようになっているなど、クライスラーにとっては世界戦略的なポジションにあるものだ。
シートおよび内装表皮もいくつかのバリエーションはあるが、もっともプレミアムなグレードを導入する日本のJCは、撥水効果の高いyesエッセンシャルシートが標準で装備されることになる。
彼の地では2列・5人乗り仕様を標準とし、格納時にはフラットな荷室にもなるサードシートはオプション扱いになるがこれも日本仕様は標準装備。
他に各種安全装備や快適装備も満載するなど、日本仕様は上級ミニバンと競合する車種として、AVを除けばほぼ加えるもののない状態で販売されるはずだ。
ちなみに気になる3列シートの乗降性は天地こそ低いものの、90度に開くリアドアやチルトアップする2列目シートのおかげで一般成人には問題ないレベルを確保している。
地味ながら基本を押さえた動的レベルの高い乗用車。
そんなアベンジャーの走りはこのJCもしっかり受け継いでいる。
リアに独立式マルチリンクを奢られた足回りの容量は大きく、ステアリングを通して伝わるタイヤに依存しないコンタクト感がなんとも頼もしい。
高重心化に対するロールもしっかり押さえ込まれており、その過渡も実に自然だ。
動力性能は必要にして十分といったところだが、ステップ比の小さな6速ATが常に適切なギアをつかまえ、ストレスなく燃費的にも優しい走りをみせてくれる。
と、そんなJC、発売はこの秋、価格は300万円の後半あたりが予想される。
SPECIFICATIONS(SXT)
DRIVE SYSTEM:FF
TRANSMISSION:6AT
LENGTH:4888mm
WIDTH:1834mm
HEIGHT:1672mm
WEIGHT:1685kg
WHEELBASE:2890mm
SEATS:5
ENGINE:V6 DOHC
DISPLACEMENT:2736cc
POWER:136kW(185ps)/5500rpm
TORQUE:256Nm/4000rpm
TIRES:225/65R17















