PORSCHE CAYENNE GTS ポルシェカイエン GTS
まるで911やボクスターのようなカイエン
ターボモデル譲りのスタイルで、4.8L NAエンジンを搭載。オンロード性能を重視した
シャシーセッティングに6MTも設定。ポルシェらしいこだわり満載の走れるSUVが誕生した
こういったカイエンを待ち望んでいた人は、実は少なくないのではないか。4ドアのポルシェが欲しい人。でも、オフロードは
走らない人。 そして、できればカイエンの迫力は薄めたくない人。カイエンGTSは、そういった人たちの望みにピッタリのモデルだ。
カイエンは、昨年第2世代にモデルチェンジし、SUVマーケットの中で確固たるポジションを築いている。SUVはランドローバーなど
の専業メーカーが作るか、ごく限られたモデルが存在しているに過ぎなかった。それが、この10年間であらゆる自動車メーカーがSUV
を作り出すようになった。その中でも、カイエンはスポーツカーメーカーのポルシェが作るだけあって、動力性能とクオリティの高さ
から世界中でヒットを続けている。
そこに追加されたのが、カイエンGTS。V8エンジンの出力を20馬力パワーアップし、405馬力に。トランスミッションの最終減速比を
ローギアード化。シャシーは、スチール製スプリングとダンピング制御システムであるPASM(ポルシェ・アクティブサスペンション・
マネージメントシステム)を組み合わせ、大パワーを受け止めている。
GTSには、専用のエクステリアが施されている。フロントとリアをカイエンターボ同様のデザインとし、左右のホイールハウスは
14mm張り出している。295/35サイズの21インチタイヤが標準装備されるから、遠くから見分けが付く。
走り始めて最初に強く感じるのは、まるで911やボクスターのような、ガッチリとしたボディ剛性の高さだ。一般的なSUVは悪路を走
破するためにサスペンションのストローク幅を大きく持たせ、専用のタイヤを履かせるから、車体が上下左右によく動く。しかし、
GTSにはそれがない。ボディ剛性の高さを、オンロード指向のタイヤを履くことで、より直接的に感じられるようになった。
加速そのものは100km/hまで6.1秒(ATは6.5秒)と鋭いが、重量が2.2tもあるので、小型スポーツカーのようにヒラヒラリとまでは
いかない。車高が24mm低められたおかげで乗り降りがしやすく、視界も低くなった。カイエンGTSは、911やボクスターなどのスポーツ
カーのテイストに最も近い、辛口のカイエンだ。オフロードでの走破性を求めず、舗装路しか走らない人には、とても魅力的に映るだ
ろう。
また、日本でも6速マニュアルトランスミッションを選ぶことができる設定も朗報だ。したがって、MTとAT、エアサスとメカサスの
組み合わせによって、GTSは都合4モデルから選択することができる。
ポルトガルのファーロからサント・ビセンテ岬周辺を巡り、ワインディングロードから高速道路、市街地などを走り比べてみた個人
的な結論は、MT+メカサスがベストGTSだった。911やボクスターと変わらない、スコンスコンッとギアの入る絶品の6速MT。カイエン
では初めてPASMと組み合わされたメカサスの組み合わせが他のカイエンでは楽しめないからだ。
SPECIFICATIONS(6MT/6AT)
PRICE 10,200,000/10,620,000yen
DRIVE SYSTEM:4WD
TRANSMISSION:6MT/6AT
LENGTH:4795mm
WIDTH:1957mm
HEIGHT:1675mm
WEIGHT:2225kg
WHEELBASE:2855mm
SEATS:5
ENGINE:V8 DOHC
DISPLACEMENT:4806cc
POWER:298kW(405ps)/6500rpm
TORQUE:500Nm/3500rpm
USE FUEL:PREMIUM
TIRES:295/35R21
文/金子浩久 写真/ポルシェジャパン













