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CHRYSLER GRAND VOYGER クライスラー グランドボイジャー

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なかなかにクリーンで、ほんわかと牧歌的な日本市場へのプレゼント

1983年にデビュー以来、ミニバンカテゴリーを作り上げたグランドボイジャーが5代目にフルモデルチェンジ
従来の2列目、3列目の両方が床下収納できるSTOW’N GOなど装備はさらに進化。08年春頃には日本へも上陸予定だ

 乗用車用のFFプラットフォームを使って、スペースユーティリティを最大限に高めたモノフォルムのワゴンを作る。83年のデ ビュー当時はプリムスブランドの扱いだったボイジャー、そして兄弟車にあたるクライスラーのタウン&カントリーは、巷にあまたあ る「ミニバン」の有り様を最初に提示したクルマとして有名だ。以来4代にわたり世界基準でのミニバンの王者として君臨、累計の生 産台数は1000万台を軽く超えるという。
 そのボイジャーが今年、フルモデルチェンジを迎え5代目となった。デビューの地にフランクフルトを選んだのはヨーロッパでのシ ェアがバカにならないところにあるからだろう。実際、あちらの路上ではボイジャーを見掛ける機会が多い。アメリカのメーカーが供 する車種としてはもっとも成功している1台ともいえる。
 新型ボイジャーの中身的なキーポイントは、要約すれば3点となる。まずは搭載エンジンの排気量拡大と新型ATの採用、加えてサス ペンションシステムの刷新、そしてシートアレンジの進化となるだろう。
 エンジンは日本仕様においては3.8LのOHV・V6エンジンを横置きで搭載。パワーは従来の3.3Lに対し19ps増しの193psを発揮する。そ して組み合わされるミッションは初となる6速AT。これも欧州市場でのライバルに対する競争力を意識しての搭載だろうが、日本市場 にとっては嬉しいプレゼントとなった。
 サスペンションは高荷重を意識した従来のリーフリジットを刷新し、ツインビーム式の独立懸架式リアサスを新たに設定。但しロー ドレベリングシステムは牽引を前提にしたトーイングパッケージに附属するカタチとなる。
 従来型にも設定されているシートアレンジシステム「STOW’N GO」は、2~3列シートを床下に完全格納し、フラットな荷室を生み出 すボイジャーならではの装備だったが、新型ではこのアレンジシステムに加え、2~3列席を回転対座させることの出来る新たな 「SWIVEL’N GO」が選択できる。後席のDVD用モニターを含むマルチポケットは従来型と同様に天井を貫いているが、そのレールには グリーンの間接照明がつけられるなど、その「居住性」を大きく高める工夫が随所に施された。
 これも居住性向上の一環で、横方向に広く立てられた新しいボイジャーの居心地はなかなかにクリーンだ。シートのサイズは従来比 で確実に大きくなっており、アメリカ車らしく柔らかな座り心地もクルマの性質にはよく合っている。
 走りの感触も相変わらずほんわかとした牧歌的な雰囲気だ。パワーはそこそこだが低回転域から柔らかなトルクがしっかり滲み出て おり、使い勝手は高い。6速ATの採用によって室内の静粛性も格段に高まっているなど、乗員を穏やかな気持ちにさせるというボイジ ャーならではの個性はしっかりと継承された。ちなみに日本への導入は来年の春~夏を予定しているという。

 

SPECIFICATIONS(EU MODEL)
DRIVE SYSTEM:FF
TRANSMISSION:6AT
LENGTH:5143mm
WIDTH:1954mm
HEIGHT:1750mm
WEIGHT:2025kg
WHEELBASE:3078mm
SEATS:7
ENGINE:V6 OHV
ENGINE:V6 OHV
DISPLACEMENT:3778cc
POWER:142kW(193ps)/5200rpm
TORQUE:305Nm(31.1kg-m)/4000rpm
TIRES:225/65R17

文/渡辺敏史 写真/クライスラー日本

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清潔感のある配色や木目の選定で一気にモダンな雰囲気になったインテリア。間接照明も多く用いられ、落ち着きのある空間を生み出 している。ステアリング横に据えられる特徴的なシフトセレクターは、右ハンドル仕様では残念ながらコラムシフターとなる予定。2 分割式の3列目シートは電動格納式となり、利便性が大きく高まった。ややボクシー化されたフォルムと大型化されたシートのおかげ で室内の居心地は格段の向上をみている。一方で全長は30mm程度の拡大、全幅は40mm近くのマイナスと、取り回しや使い勝手に対する 配慮は怠っていない