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SMART FORTWO スマート フォーツー

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すべてに正常進化、かなり快適です

M・ベンツの安全性能とスウォッチ譲りのデザインを盛り込んだ初代が登場したのは1996年のこと
そして今年、東京モーターショーで2代目が披露された。日本へのデリバリーに先立ちアメリカで先行試乗

 東京モーターショーでお披露目され、既に予約も受け付けている新型スマート・フォーツー。デリバリーは08年1月からとのこ とでもうすぐ日本でも乗れるのですが、今回はほんの一足早く、アメリカはサンフランシスコ近郊で開催された試乗会に参加してまい りました。
 ボディサイズは従来に比べて全長180mm、全幅45mm拡大。それでも十分に小さいのですが、実際に目の当たりにすると随分とワイド に見えます。ニヤリと笑っているようなフロントマスクがキュートなものの、存在感は増しているのですね。大型化の一番の理由は衝 突安全性を高めることですが、室内空間も縦方向に余裕が増しています。特に助手席は運転席よりも後方にオフセット配置されており 足元が広々。同乗者にきゅうくつな思いをさせないで済むのは大きなポイントでしょう。
 エンジンは従来の700ccターボから1L NAへ変更。動力性能的には大きな差はないものの、ボトムエンドのトルクに粘りがあり、2ペ ダルMTとの相性が良くなっています。発進時やシフトアップ直後にスッとトルクが得られるから自然なフィーリングで運転できる。も ちろん、ミッションの進化もあるのでしょう。ただし、省燃費を意識しているためか、Dレンジでは低回転を多用するべくスパスパと シフトアップするのが時として煩わしい。通常時はいいとしても、ちょいと活発に走りたいと思ったら迷わずマニュアルモードですね 。じつは6速から5速へと段数が減らされていますが、単体で乗る限りは大きな不満は感じられません。変速自体が少なくなるので、ド ライバビリティ的には有利とみることもできます。
 パワートレーンよりも進化の幅が大きいのがシャシー性能です。従来モデルも年をおうごとに熟成を重ねていましたが、新型は上質 といえるほどシットリ。街中ではもはやゴツゴツすることはなく、速度をあげていってもピッチングに閉口させられるようなことはあ りません。ホイールベースの延長と、各部の剛性アップが効いているんでしょう。また、ステアリングの感度をあまりあげていないこ とも、ちびっ子には不利な直進性を助けており、作り手が気を使っていることがうかがえます。もっとも、その気になれば最高速度の 145km/hにも軽々と達しますが、そこまでいくと荒れた路面や風の影響は小さくなく、そのまま走り続けることはためらわれます。不 安を覚えるわけではないんですが、やっぱり疲れるんですよね。100km/h程度ならリラックスドライブが可能なので、日本の路上なら ば問題はないでしょう。
 さらに日常域のなかで嬉しいのが静粛性の高さです。ロードノイズや風切り音など外からの音の遮断性が向上していますし、エンジ ンもターボ特有の金属音が消え去り、音量、音質ともに改善されています。
 乗り心地を含め、快適性を大いに高めている新型スマート・フォーツー。いい大人が乗っても様になるマイクロコンパクトカーとし て、正常な進化を遂げたといえるでしょう。

 

SPECIFICATIONS(COUPE)
PRICE:1,760,000yen
DRIVE SYSTEM:RR
TRANSMISSION:5Semi-AT
LENGTH:2720mm
WIDTH:1560mm
HEIGHT:1540mm
WEIGHT:810kg
WHEELBASE:1865mm
SEATS:2
ENGINE:INLINE3 DOHC
DISPLACEMENT:999cc
POWER:52kW(71ps)/5800rpm
TORQUE:92Nm(9.4kg-m)/4500rpm
USE FUEL:PREMIUM
FUEL CONSUMPTION(参考値): 18.6km/L
TIRES:155/60R15:175/55R15

文/石井昌道 写真/メルセデス・ベンツ日本

 

 

 

 

 

 

 

 

先代のDNAを色濃く残すルックスだが、ワイド感が増し、リアウインドウを傾斜させるなどでアクティブな印象となった。インテリア は先代ほどポップではなくなったものの、グローブボックスを用意するなどユーティリティは向上。試乗車にはフロントウインドウ部 に小型のカーナビが付くが、これはアフターパーツ。日本仕様でもカーナビの準備はない。カブリオレのルーフ開閉は電動式。ルーフ フレームはテールゲート内に収納することができる。クーペ 176万円に対して、カブリオレは205万円と高価だが、装備の違いも大き い