PEUGEOT 308 プジョー 308
ルックスはまさにビッグ207、しなやかさは一枚上手
VWゴルフやルノーメガーヌなど競合ひしめくCセグメントについに307の後継モデルがデビュー
間もなく日本上陸、今後はステーションワゴンやクーペ、ミニバンなど派生モデルも登場予定だ
お洒落なクルマとしてイメージされることの多いフランス車。中でもプジョーは、健康的でスタイリッシュ、飛びぬけて太陽
の光が似合います。それは、プジョー特有のエッジの効いたフォルム、ボディカラーとインテリアとの色彩のコントラストなど、そ
のスタイリッシュなディテールによるものでしょう。日本でも大ヒットした206をはじめ306などモデルチェンジを重ねるごとに蓄積
されたブランドイメージがすでに世界中の多くの人びとに認知されているのです。現に先代の307 は7年間で300万台以上の販売実績
を誇っていて、中国、アルゼンチンなどではまだ継続生産されているといいますから、その人気の高さがうかがい知れるというもの
。私もこの試乗会に参加する前は「もう308?」と思いましたから。
その主力車種がモデルチェンジするというと、注目が集まるのも当然のこと。新型となる308 は今年のフランクフルトモーターシ
ョーで大々的に発表され、すでに欧州27カ国で販売を開始、早くもヒット作になっています。
現代のクルマにとってもっとも重要なのはやはりデザインでしょう。308は、まさに“ビッグ” になった207。新世代プジョーのデ
ザインアイデンティティを小さなモデルから大きなモデルまでに、という試みの表れ。きっと今後登場するモデルにもこの流れは生
かされるはずです。 307と比べて、全長+74mm、全幅+53mm。しかし、それほどサイズアップして見えないのは、全高が-12mmと低くな
り、それが全体の印象の引き締め効果を発揮しているから。室内は頭上に4.9 ㎡もの巨大なパノラミックルーフが備わり、オープン
カーさながらの無限大の広い空間を感じさせてくれます。207では少し手狭で・・・という人にとっては、うってつけのモデルといえま
す。
試乗会場は、プジョー家ゆかりの地アルザス地方。このあたりは、いわゆるフランスの田園風景を堪能できます。色づく木々の間
を駆け抜け、山の尾根を、高速道路を疾走し、観光というよりもこの地域の生活を垣間見ることができる試乗コースでした。今回プ
ジョーがここを選んだのは、その景色との相乗効果で気持ちよくドライブできることはもちろん、少し路面の荒れた田舎道やワイン
ディングでもプジョーらしくしなやかにいなす乗り心地をアピールしたかったに違いありません。
搭載されるエンジンは、すでに207にも搭載されているBMWと共同開発のもの。1.4L、1.6L NAと、1.6Lの直噴ターボの3種類があり
ますが、日本仕様は1.6Lターボのみの設定。6速MTと4速ATが用意されます。試乗車は5速MTでしたが、クセが無く、軽やかでリズミカ
ルにトン、トンと駆け上がるような加速とハンドリングは、気持ちのいいドライビングを約束してくれます。シートのサポート感も
ちょうどいい。それにしても、勝気そうな切れ長のヘッドライトに、大きな口の308は、遠くから見ても、迫力満点。日本の地でその
猫顔と出会えるのは、08年春頃の予定のようです。
SPECIFICATIONS(1.6L THP 150)
DRIVE SYSTEM:FF
TRANSMISSION:6MT
LENGTH:4276mm
WIDTH:1815mm
HEIGHT:1498mm
WEIGHT:1314kg
WHEELBASE:2608mm
SEATS:5
ENGINE:INLINE4 DOHC TURBO
DISPLACEMENT:1598cc
POWER:110kW(150bhp)/5800rpm
TORQUE:240Nm/1400rpm
TIRES:205/55R16
文/吉田由美 写真/プジョージャポン











