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MINI CLUBMAN ミニクラブマン

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ロールスを凌ぐロングルーフに注目!

オースチンミニカントリーマン、モーリスミニトラベラーの復刻版といえるモデルがついに登場
左右非対称の5ドアボディで、後席、荷室の使い勝手を大幅に向上。走る魅力ももちろん備える

 大人4人が無理なく乗れるミニ―先日開催されたフランクフルトモーターショーでお披露目をされたミニクラブマンは、要は それこそが最大の売り物でもあるニューモデル。とは言え、「世界で唯一のスモールプレミアム」を名乗るブランドだけに、それは 単にこれまでのハッチバックモデルをストレッチしただけのクルマにはとどまらない。むしろ、従来のミニ以上の“おたのしみ”が 随所に盛り込まれている。「これまでのハッチバック以上にミニらしさを狙ったミニ」が、このクラブマンとも紹介出来そうだ。
 全長はハッチバック比240mmの延長でラゲッジルームは最大930Lを確保、80mm拡大されたホイールベースは延長分がそっくりそのま ま後席の足元スペース拡大に費やされ、結果として「初めて4人がゆったり乗れるミニ」と紹介の出来るパッケージングを手に入れた 。そのボディは、Bピラーまではハッチバックとまったく同一のもので、リアのオーバーハングを160mm延ばしたステーションワゴン 型のプロポーションを採用。リアエンドを垂直近くまで立てているので、そもそも長いルーフはさらに延長されて、何と「ロールス ロイスのそれを凌ぐBMWグループ車随一のロングルーフ車」というのが売り文句(?)でもある。
 そんなユニークなパッケージングに花を添えるのが、後部と右側面に採用された2カ所の観音開きデザインのドア。ちなみに、左 側面にそれを採用しなかったのは、「左右対称では面白味に欠けるから」というのがこれもまたミニらしい。左右分割で開閉可能な “スプリットドア”と呼ばれるサイド開き式のテールゲートは小物の搭載に便利だし、“クラブドア”を名乗る右側面の小さなリア ドアは、後席への乗降時に威力を発揮。ただし、そんなクラブドアは右ハンドル仕様となっても右側への採用で、すなわち日本では 歩道側からの乗降時には役立たないのがとても残念だ。
 確かに現在ではBMW社がプロデュースをするものの、そもそもミニというブランドは「英国の誇り」でもあったはず。“数の論理” からすればクラブドアが右側となるのは止むを得なくても、将来的には何とか“左側仕様”も加えて貰いたいものだが・・・。
 スペインでの試乗会に用意をされたのは、ターボ付きの直噴1.6Lエンジンを搭載した『クーパーS』の6速MT仕様。2カ所の観音開き ドアとボディサイズの拡大のため75kgほど増したという重量も、 175hpというパワフルさの前には殆ど気にならない。走り始めると 80mmのホイールベース拡大が、教科書通りにピッチング挙動を収める役割を果たしていることを実感出来る。一方で、今回も狙った という“ゴーカートフィーリング”のハンドリング感覚は、わずかにマイルドさを増したもののしっかり健在。テストドライブでは 17インチシューズ+ローダウンサスと16インチシューズ+標準サスという2タイプをチェックしたが、採用タイヤがランフラット仕様 でもあるため、快適性面ではやはり後者がオススメとなる。

 

SPECIFICATIONS(COOPER S Clubman)
DRIVE SYSTEM:FF
TRANSMISSION:6MT
LENGTH:3958mm
WIDTH:1683mm
HEIGHT:1432mm
WEIGHT:1205kg
WHEELBASE:2547mm
SEATS:4
ENGINE:INLINE4 DOHC TURBO
DISPLACEMENT:1598cc
POWER:128kW(175hp)/5500rpm
TORQUE:240Nm/1600-5000rpm
TIRES:195/55R16

文/河村康彦 写真/ビー・エム・ダブリュー

 

 

 

 

 

 

 

インテリアの雰囲気はハッチバックバージョンと全く同じ。リアシートは写真のセパレート型 4人乗り仕様とベンチ型5人乗り仕様の 2タイプが選択可能。“クラブドア”は後席への乗降に威力を発揮するが、残念な事に右ハンドル仕様となっても右側への設置のまま で、日本では歩道とは逆側となってしまうのが残念。開閉は「安全のため」にまずはフロントドアから。リアの“スプリットドア” もまずは右側からオープンという手順が必要になる。ワゴン型ボディではあるものの、後席使用時のラゲッジスペースはミニマムな のが、これもまたミニらしい