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JEEP PATRIOT ジープパトリオット

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アメリカ車の既成概念を打ち砕く!

SUVの全世界に広がるオンロード化の波はいまだとどまることを知らず、クロカンの雄・ジープも例外ではない
エントリーモデルとなるパトリオットは、国産SUVとも競い合える294万円~という戦略価格で登場した

 ジープ・パトリオット、いいじゃないか! ビックリするくらい!
 とにかく中身が良くなってる。「良くなってる」ってのは何に対してなのか、ニューカマーなんで微妙なところだけど、クライス ラーの4気筒エンジン搭載車として、と捉えてください。クライスラーに限らず、もともとアメ車の4発なんて……っていう思いはあ ったわけだよ。アメ車は最低V6、できればV8じゃないとって。アメ車の4発と聞いて思い出すのはネオンとかなわけだから。
 それがこのパトリオットは、文字通りビックリするくらいいいんだよね。期待値が低い分、より良く見える面はあるが、それにし ても相当イイ。4気筒2.4Lエンジンは、デュアル可変バルブタイミングなどというホンダ車みたいに大変近代的なメカが取り入れられ 、驚くなかれの170馬力を発生。アメ車の4発が170馬力! 170馬力だけに上までちゃんと回る! 6000rpmまで滑らかに! 振動とか 騒音も合格点! すげえ!
 しかもミッションはCVTだ。えっ、アメ車がCVT? と、またも驚いてしまいました。
 この、近代的な可変バルブタイミング4気筒エンジンと、近代的なCVTの組み合わせで、約1.5トンの軽めなボディを軽快に走らせま す。同じく2.4L(143馬力)+4ATのPTクルーザーとは別次元と言っていい。実は私、予備知識ゼロで試乗したんですけど、これはV6 の3.5Lくらいだろうと思ったくらいで、すばらしい進歩です。ダイムラーとの合併効果、離婚後にようやく本格的に出てきたんだね 。
 アメリカではベースモデルはFFらしいが、日本に導入されたのはタフイメージ優先のためか、4WDのみ。オフロードでの走りは確認 できなかったのですが、ロックモードも付いていてそれなりの走破性を発揮するものと思われます。いざっていうときはそれなりに 頼りになるレベルということで十分でしょう。
 ということで、実用上十分な動力性能を持っているわけですが、見た目は完全に2クラスくらい上の押し出しがあるのがうれしいん だよね。バックミラーに映る迫力は、到底2.4Lとは思えない。伝統的なジープフェイスで、顔だけ見たらラングラー・アンリミテッ ドと区別つかないかもしれない。横に回ると「あれ?」って感じで、マッチョというほどではないんだけど、なんせボディサイズが 日産エクストレイルくらいのコンパクトさなんで、そこは大目に見てください。
 全体としてこのクルマ、かつてギャルに大人気だったジープ・チェロキー(先代)のリバイバルの匂いがするんだよね。直線基調 のクリーンなデザインで、イバリも適度で、都会的で。それでいてチェロキーよりずっとコンパクトだし値段も安い。「スポーツ」 なら300万円を切ってるんだから。つまり、正面から日産エクストレイルと激突しても競争できるだけのモデルなのだ。ただ、ラゲー ジ容量では大敗してる。やっぱりアメリカ人はまだパッケージングだけは苦手なんだね。

 

SPECIFICATIONS(スポーツ/リミテッド)
PRICE:2,940,000/3,297,000yen
DRIVE SYSTEM:4WD
TRANSMISSION:CVT
LENGTH:4420mm
WIDTH:1810mm
HEIGHT:1665mm
WEIGHT:1530/1540kg
WHEELBASE:2635mm
SEATS:5
ENGINE:INLINE4 DOHC
DISPLACEMENT:2359cc
POWER:125kW(170ps)/6000rpmTORQUE:220Nm(22.4kg-m)/4500rpm
USE FUEL:PREMIUM
TIRE:215/60R17

文/MJブロンディ 写真/向後一宏

【ジープパトリオットのカタログを見る】

 

 

 

 

 

 

 

ジープブランド初のコンパクトSUV。伝統的なジープデザインのボディに、近代的なアメリカン・コンパクトカーのメカを搭載してい る。エンジンは4気筒2.4Lデュアル可変バルブタイミング機能付きで、最高出力170ps、最大トルク22.4 kg-m。室内のフレキシビリテ ィも高く、リアシートは60:40分割可倒式でリクライニング機能もアリ。さらに、助手席のシートバックを前に倒すとテーブル面に なり、スキー板などの長尺物も積めるなど、かつてのアメ車からは想像できない親切設計を備える。助手席にはサイドビューカメラ 付き