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EDGE Wave Sensor~伝統が生んだ斬新なHot Spice!

Hatenaブックマークに追加 この記事をクリップ! 2009/06/18

過去を継承し、新たな激辛の地平を切りひらく

雷 THE YUZUSUCO
雷(KAMINARI)/(有)かんずり(写真左)
新潟の唐辛子を塩で漬け、雪にさらし、糀などを加えて3年間寝かせた「かんずり」に"激辛"として知られるハバネロをミックス。仕上げの調味は醤油。激辛液体調味料としては珍しく醸造酢を使っていないため、素材の持ち味を存分に活かした味わいを愉しむことができる
http://www.kanzuri.com/

THE YUZUSUCO(ゆずすこ)/(株)高橋商店(写真右)
南国・宮崎県東米良産という良質のゆずと、とりわけ辛味の強い青唐辛子を厳選し、地場の酢で味を調えた。強烈な辛さとさわやかさは、ゆずこしょうそのものだが、さらにもう一段のさわやかさを醸造酢が加えている。ひとたび覚えると、利用者が何にでもかけ出すなど中毒性も高い
http://www.yuzusco.com/
何歳になろうと己の血を沸き立たせ、可能性を広げてくれる存在は、常に近くに置いておきたい。そんな姿勢を体現する強烈な"調味料"がある。

『雷(KAMINARI)』。そして『THE YUZUSCO(ゆずすこ)』。
雪国の新潟と南国・福岡というまったく季候の違う地域で生まれ、しかもその成り立ちや製品の特徴に奇妙な符合を見せる調味料だ。ちなみに言うまでもないが、これらは食事のアクセントとして使用できる"激辛"の液体。あのアントニオ猪木氏が日本に持ち込んだ、「タバスコ」と似たような位置づけのアイテムだ。

この2本がなぜ己の血を沸き立たせるのか。それは短絡的に「唐辛子に含まれる、カプサイシンが血行を良くする」というような理由からだけではない。このアイテム自体が、伝統の先にある発展形とも言えるものなのだ。
まず『雷(KAMINARRI)』だが、その原材料は「唐辛子、糀(こうじ)、柚子、塩」など。つまり、上杉謙信も愛したという新潟の「かんずり」がベースとなっている。そこに「世界一辛いと言われるハバネロをミックス」し、醤油味で仕上げたものだという。

そして『THE YUZUSCO(ゆずすこ)』。こちらの原材料は「醸造酢、唐辛子、ゆず皮、食塩」。つまりその原点は九州名産の「ゆずこしょう」。九州を代表する調理界のカリスマアイテムを「世界へ向けて発信したい」という一心で作られたものだという。ゆずこしょうとの差異は、醸造酢などを加えて液状化させ、ユーザビリティの向上につなげた形だ。

古来、唐辛子の用途は幅広く、悪魔祓いや病魔祓い、防寒などにも使われた。日本には500年前に伝来し、独自の進化を続けてきた。イタリアンの人気シェフが「タバスコよりもピザに合う」と「雷」を絶賛すれば、老舗の寿司店の主人は『YUZUSCO』を「当店の仕込みには欠かせない」と大量に取り寄せる。長い歴史があるからこそ、新たな進化を遂げたという好例である。

この2本は作り手からの挑戦状である。何にどう使うか。試されているのは使い手の発想力だ。『YUZUSCO』はピザ、パスタなどの定番の品の他に、「うどん、焼き鳥、チャーハン、揚げ物、モツ鍋」などへの使用を提案する。EDGE.netからはドライブの際、クルマに持ち込み、外食先で取り出すという、当然の提案をしておくが、さらなる愉しみ方もあるに違いない。

 オリジナリティあふれるアイテムをどう使いこなすかは、己の器量をはかる物差しでもある。血を湧き立たせる気合が足りないのなら、もうひと振りすればいい。

文/三上真治 text/MIKAMI Shinji
写真・御園木英賢 photos/MISONOGI Eiken

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