EDGE Book Sensor~肩の荷がおろせる3冊
力むのをやめた時、思考の幅が広がる
年末に向けて多忙を極める、これからの季節。適度に肩の力を抜く重要性が高まる時季でもある。そこで今回は肩の荷がおろせる3冊を紹介したい。よい米を選び、その米に合った炊き方をすれば、だれでも「おいしいごはん」が炊ける。しかも、高い米である必要はない。そんなおいしいごはんを食べるための知恵を紹介している『ごはん革命』。米穀店「スズノブ」店主であり、"米のソムリエ"として知られる著者が、ごはんの旨さをひもといていく。
本書で紹介されている内容はおいしい米を手に入れる方法から、当たり前のように食べているごはんの味がガラリと変わる炊き方、米業界事情まで多岐にわたる。米屋の一人息子として生まれながら「思いきり古臭くて活気がないこの業界がきらいでした」という著者が出会った、米の魅力。
美味しい食事は心の緊張をほぐしてくれる。そして、その幸福な時間は日常の延長線上にあると、この本は教えてくれる。読むだけで、フワリと美味しそうなごはんの匂いが漂い、どこか懐かしいような、優しい気持ちになれる一冊だ。
『THE PIG Photo Book』。魚眼レンズで撮影されたミニブタのフォトブック。癒し系動物写真の定番といえば、犬や猫だが、ブタもなかなかあなどれない。じつはブタはそのふくよかな外見と子だくさんなことから、「幸せのシンボル」として世界中の人々に愛されているという。次々に登場するユーモラスな表情とマイペースな雰囲気に、思わず口元がゆるむ。ブタの新たな魅力に出会える一冊でもある。
『スーパーマーケットでかわいい買い物』。日本全国400軒以上のスーパーマーケットを巡り、集めたアイテムの中から厳選した500点以上のパッケージコレクションを収録。本書に登場するのは乾物や缶詰、お菓子といった食品から洗剤、文房具といった日用品など、ごくごく日常的なアイテムばかり。ローカルスーパー訪問記や地方限定商品、キャラクターなども紹介されており、ちょっとした旅気分も味わえる。
家族や友人との食事と、仕事の打ち合わせも兼ねた食事では選ぶレストランも変わる。そこに漂う雰囲気が重要なファクターとなるのはじつは本も同じこと。今の自分に必要な"気分"とは? という視点で本を選ぶ。これもまた、大人の読書の一つのスタイルなのだ。
今週のEDGEな3冊
『ごはん革命』
著・西島豊造 道出版/1000円
『THE PIG Photo Book』
著・artlist INTERNATIONA ゴマブックス/1260円



