読書の醍醐味。それはヒーローとの出会い
読書の醍醐味。それはヒーローとの出会い。
1962年生まれ。2004年に『ハゲタカ』(ダイヤモンド社/講談社文庫)でデビュー。
著作に『虚像(メディア)の砦』(角川書店/講談社文庫)、『マグマ』(朝日新聞社/朝日文庫)、『バイアウト』(講談社/講談社文庫 ※文庫版は『ハゲタカⅡ』に改題)など。
最新作となる『ベイジン』は中国と原発を巡る壮大な物語だ。
現在、『週刊ダイヤモンド』(ダイヤモンド社)にて「ザ・メディア 新聞社買収」、『小説トリッパー』(朝日新聞社)にて「亡国偽装」、『小説現代』(講談社)にて「ハゲタカ」第三弾となる「レッドゾーン」など連載中。
http://www.mayamajin.jp
「企業の中で活躍している女性の多くは、男性以上にプロであることを求められ、厳しい環境の中にいます。だからこそ、余計に同世代の男性に対してある種の物足りなさを日々感じている人が多いのではないでしょうか。ましてや、現実の社会ではさまざまな要因が絡み合ってヒーローが生まれにくくなっている。でも、本を開けば、その非現実的な存在であるヒーローに会える。それも小説を読むことの面白さの一つだと言えるかもしれません」
真山さんが思い描くヒーロー像はどのようにして形づくられたのか。その原体験は小学生の時に出会った『アルセーヌ・ルパン全集』だったという。
「確か、父親に『何か面白い本はない?』と聞いたら、ポプラ社版のルパン・シリーズを1冊買ってくれたんですよ。当時、子供は21時ぐらいには寝るように言われるものでしたが、親の目を盗んでこっそり夜更けまで読んでいた。いい本は途中で閉じることができないんですね」
ルパン・シリーズを夢中になって貪り読んだ少年時代。中学時代になるとアガサ・クリスティーやフレデリック・フォーサイスなどを読むようになる。「小説にしても、映画にしても海外のものが好き」という真山さん。今も“趣味として読む本”の9割は翻訳ものが占めているそうだ。



