美意識に磨きをかける
假屋崎省吾 Syogo Kariyazaki
美輪明宏氏より「美をつむぎ出す手を持つ人」と評される。神田うの氏、小池栄子氏の結婚披露宴における会場装飾、ブーケを担当。フジコ・ヘミング氏、槙原敬之氏、仲道郁代氏らと花と音楽、桂由美氏、森英恵氏らと花とファッションのコラボレーションやきもののデザインを手掛ける。近年では新たな取り組みとして、福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」を始めとする花と建造物をコラボレートさせた個展“歴史的建造物に挑む”シリーズを開催。また、2010年10月イタリア・ローマ映画祭でのフラワーインスタレーションを始め、同年12月には、日本人で初めてフランス・プティパレ宮殿での個展を開催するなど、国際的にも目覚ましく活躍中。現在TBS「中居正広の金曜日のスマたちへ」出演中。
今後の活動として、5/27(金)~6/5(日)奈良県国宝 霊山寺「み仏と華の世界」、6/17(金)~7/10(日)軽井沢タリアセン「旧朝吹登水子別荘「睡鳩荘」に挑む」を開催予定。3/29(火)~NTTドコモの「お便りフォトサービス」で作品の抜粋画像を毎週火曜日に有料配信開始。
[假屋崎省吾 花・ブーケ教室]:http://www.kariyazaki.jp/
花に音楽、美術鑑賞、建築、旅行……etc。多趣味なことで知られる假屋崎さんだが、とりわけ散歩が好きだという。
「散歩には多くの発見があります。梅のつぼみが膨らんできたなとか、空気が春めいてきたといったような微妙な季節感を肌身で感じることができる。どこからか、バラの香りが漂ってきて、花は見えなくても咲いていることがわかることも。普段は見過ごしているような些細なことにも気づけるのが散歩の魅力なんです」
散歩中は、お店の店頭に並べられたアイテムやショーウィンドウを観察。イベントや展覧会などのポスターにも目を配り、電車に乗っているときは中吊り広告のチェックも欠かさないという。
「思いがけず知り合いに会い、立ち話をするのも散歩の愉しみですね。偶然の出会いがきっかけとなって、新しいおつきあいが始まることもある。ただ漫然と歩くのではなく、好奇心を持って散歩すると、それがきっかけで世界を広げていくことができるんです」
趣味や旅行に惜しみなくお金を使う両親の影響で、幼い頃から“本物”に触れる機会が多かったという假屋崎さん。長年の積み重ねが揺るぎない美意識を育んできた。しかし、そのアンテナに磨きをかけるのに遅すぎることはないともいう。
「美意識を磨くにはまず、美しいものを貪欲に吸収しようとする姿勢が大事です。美に関心を持ち始めると、これまで何気なくスルーしてしまっていたものにも目を向けるようになる。最初のうちは、小さな気づきにすぎません。でも、やがてそれらが連鎖し始める瞬間が訪れる。美というものを自分なりに捉えることができるようになるんです」
自分をとりまく世界の変化を敏感に捉えながらも、振り回されることなく<美>という軸で捉え直す。そのしなやかな強さは今、最も求められる理想の大人像なのかもしれない。





