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“虚実の皮膜”を堪能する

Hatenaブックマークに追加 この記事をクリップ! 2010/07/22

浅草キッド・水道橋博士

浅草キッド・水道橋博士 Hakase Suidobashi

漫才師。1962年、岡山県出身。1986年、ビートたけしに弟子入りを果たし、翌87年に玉袋筋太郎さんと「浅草キッド」を結成。1990年、「ザ・テレビ演芸」(テレビ朝日)で10週勝ち抜きチャンピオンとなる。1991年に「オールナイトニッポン」(ニッポン放送・月曜第2部)のパーソナリティに、1992年に「浅草橋ヤング洋品店」(テレビ東京)などにレギュラー出演。1997年、公式サイト『浅草キッドのKid Return』を開設。雑誌にコラムやエッセイなどを執筆する他、浅草キッド名義だと『お笑い男の星座』(文藝春秋)シリーズ、『発掘』(ロッキングオン)、単著では『博士の異常な健康』(アスペクト/幻冬舎文庫)、『筋肉バカの壁』(アスペクト)、『本業』(文藝春秋)など著書多数。

公式サイト:http://www.asakusakid.com/
ツイッター:http://twitter.com/s_hakase

水道橋博士さんは政治や経済への造詣が深く、政治ジャーナリストなどと並び、コメンテーター役を務めることも少なくない。だが、じつはもともと政治に詳しかったわけではないそうだ。2001年に政治家とのトークバラエティ番組「週刊アサ秘ジャーナル」(TBS)のレギュラーに抜擢されるまでは、政治への関心はほぼ皆無といっていいほどだったとか。

「よくぞ10年足らずの間にここまで来たなと思いますよ。『週刊アサ秘ジャーナル』以前は、選挙にすら行っていない。アントニオ猪木に一票入れたのが唯一の投票経験だったほど。自分では必死に資料を読み込み、一生懸命インタビューしていたつもりだったけど、改めて過去のVTRを今見ると、付け焼き刃ぶりがよくわかる。今ならもっと突っ込んだ質問ができるのに……と歯がゆい気持ちになりますね」

政治家たちの経歴やキャラクター、関係性といったバックグラウンドを理解する。すると、知識がなかった頃には見えなかった“虚実の皮膜”が浮かび上がってくるという。

「政治とプロレスはよく似ている。ヒーロー役、ヒール役といった役割分担があり、きちんとした決まり事に基づいて試合が展開する。でも、約束を守らないヤツもいるし、さまざまな思惑が入り乱れるから、思わぬ方向に事態が進むこともある。こうしたストーリーを先読みできるようになると俄然、政治が面白くなる」

情報は同じでも、読み解く人によって“解”は変わる。自分と異なる思考回路を愉しむ。それは十二分に知性が熟成した大人ならではの贅沢な遊びと言えるだろう。

  • 文・島影真奈美 text/SHIMAKAGE Manami

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