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クリエイティブな発想は“キャンパス”から生まれる

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クリエイティブな発想は“キャンパス”から生まれる

黒崎輝男 Teruo Kurosaki
1949年生まれ。早稲田大学理工学部応用物理学科卒業。青山・骨董通りにアンティーク家具の輸入販売店を開業後、「IDEE」を設立。オリジナル家具の企画販売や国内外のデザイナーのプロデュースを中心に、"生活の探求"をテーマに幅広くビジネスを展開。
「東京デザイナーズブロック」「Rプロジェクト」「世田谷ものづくり学校(IID」など、デザインの枠を超えた世界観とその状況を数多くプロデュースし続けている。
2005年に流石創造集団株式会社を設立。自分自身の生き方や働き方を発見していく"学びの場"として、スクーリング・パッドを開校し、デザインを媒体としてコミュニケーションの在り方を広めるべく、自らデザインコミュニケーション学部長に就任。
クロテルブログ:http://www.kuroteru.com/
世田谷ものづくり学校:http://www.r-school.net/
スクーリング・パッド:http://www.schooling-pad.jp/
SMOKE:http://www.smoke.co.jp/
企業や業種といった枠を超えて、さまざまな"シーン"をつくりあげてきた黒崎さん。東京・世田谷にある旧・池尻中学校を改修し、デザインとものづくりを核としたクリエイティブスペースとして再生した「世田谷ものづくり学校(IID)」も、その一つだ。

「ナイキやグーグルなどがいい例ですが、時代をけん引するような創造的な企業では、本社をキャンパスなどと呼びながら、企業活動を行っています。スポーツをしたり、美味しいものを食べながら、社会の状況を深く掘り下げ、新しい試みを次々に生み出している。そういったクリエイティブな場であり、状況が都市のあちらこちらにあるような状況をつくっていきたいんです」

世田谷ものづくり学校(IID)では、かつて教室だった場所がクリエイターたちのオフィスやワークスペースとして貸し出されている。入居者は起業したての新人クリエイターもいれば、「教えて!goo」や日清食品カップヌードルの宇宙CMなどで知られる アートディレクター・高松聡さん 率いる「ground」から、人気の最高級パン専門店「ルセット」の工房まで規模もジャンルも多種多様だ。

「オバマ米次期大統領の勝利演説(*)ではないけれど、貧乏な若手クリエイターもいれば、大物クリエイターもいて、さまざまな分野のさまざまな人がゆるやかに集えるような場をつくる。すると、横のつながりが生まれ、新たなビジネスチャンスが生まれる。そんな状況をつくりたかったんです。」

建物内にはギャラリーやカフェ、工房、試写室なども併設されており、そこではさまざまなワークショップや体験プログラムが開催されている。校舎を再利用したレンタルオフィスというだけではなく、デザインを体感できる場にもなっているのだ。

「学校という空間は非常に"遊びがい"のある場所です。教室で授業をするだけではなく、放送室にある学校放送用の機材でラジオ局を立ち上げるのも面白そうだし、ミツバチも飼ってみたい。あれこれ考えているだけでワクワクします」

一見すると、気が散っているように感じるかもしれない。しかし、自らの好奇心に対して忠実であり、そして貪欲に快楽を追い求める姿勢は一貫しているのだ。

(*)オバマ米次期大統領は、大統領選の勝利演説の中で「老いも若きも、共和党支持者も民主党支持者も、黒人も白人も、同性愛者もそうでない人も、健常者も障害者もない、我々はアメリカ合衆国(の一員)なのだ」と語っていた。
文・島影真奈美 text/SHIMAKAGE Manami

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