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なじみの番組をぜひ一つ作ってください

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なじみの番組をぜひ一つ作ってください

上柳昌彦 Masahiko Ueyanagi
1957年生まれ。大学卒業後、ニッポン放送に入社。
「オールナイトニッポン」月曜2部をはじめとし、「FAN!FUN!TODAY」、「テリーとうえちゃん のってけラジオ」、「うえやなぎまさひこのサプライズ!」など数々の人気番組でパーソナリティを務める。
現在は朝のニュース情報番組「上柳昌彦のお早うGood Day!」(月曜~金曜6:00~8:30)を担当するほか、今年10月より新番組「上柳昌彦 土曜日のうなぎ」(土曜17:30~20:00)もスタートした。また「うえやなぎまさひこのサプライズ!」のコーナー発の書籍で、10万部突破のベストセラーとなった『車いすのパティシェ』(扶桑社)シリーズの第3弾となる『80点コロッケ』も好評発売中。
http://www.1242.com/goodday/
長いアナウンサー生活の中では、さまざまな出来事があった。80年代に「オールナイトニッポン」2部のパーソナリティを担当していた頃、同番組1部のパーソナリティ中島みゆきさんが風邪をこじらせ、代打として1部2部をぶっ続けで、4時間という長丁場を務め上げたこともあった。また、83年の日本航空123便墜落事故発生時には、深夜から急遽、臨時報道番組を放送することになり、マイクの前に座ることにもなった。

「臨時報道番組と言っても、放送時には現場の状況はおろか、墜落したかどうかもわからないという状況でした。『心当たりがある人はお電話を下さい』と言いながら、ただひたすら、乗客名簿を繰り返し、繰り返し読み上げていました。今まさに大変なことが起こっていて、その真っただ中にいると実感した初めての経験でした。ただ、忘れられない出来事なのに、自分が何を話していたのかはよく覚えていないんです。それ以降、地震や台風といった大きな事件が起きるたびに、その中でラジオは何ができるのかを考えるようになりました」

必要な情報が瞬時に手に入るインターネット、見た目にもわかりやすいテレビ。傍から見ると、ラジオはそれほどの利便性やインパクトを与えるメディアではないように思われてしまいがちだ。だが、上柳さんは言う。「でも、ラジオには人に寄り添う温かみがあると思うんです」と。

「ただ、最近ではラジオの聴き方を知らない人も増えています。以前、大人気だったドラマ『冬のソナタ』の“続編”を番組内で朗読したことがありました。その時に何が起こったかというと、ニッポン放送の放送技術部に全国のヨン様ファンの中高年女性から電話が殺到したんです。それも『ラジオってどうすれば聴けるの?』、『電池はどこに入れるの?』という内容です。いくら防災セットの中にラジオがあっても、聴き方がわからなければ役に立ちません。僕の番組である必要はないし、AMでもFMでも構わないから、なじみの番組を一つ、ぜひ作っていただけるといいなと思います」

10万部を超えるベストセラーとなった書籍『車いすのパティシエ』を生んだ「うえやなぎまさひこのサプライズ!」内のコーナー<10時のちょっといい話>。現在は<8時のGOOD STORY>として、「上柳昌彦のお早うGood Day!」の中で放送されている。ごく普通の人々のありふれた日常の中にある、心温まるエピソードを紹介するというコーナーだ。

「暗い話題ばかりになりがちな時代ではあるけれど、やっぱりラジオは楽しいものでありたい。その瞬間、ラジオからしか情報を得られない方もいますよね。例えば、車を運転している人もそうですし、他の情報チャンネルもあるのに、あえてラジオを聴いているという方もいるかもしれない。そうした方々に少しでも明るい気分になってもらえたらいいなと思っています。僕らは『諦めないで絶対に生きていこうね』というメッセージを送り続けます。それがラジオにかかわる人間の役割だと思いますから」
文・島影真奈美 text/SHIMAKAGE Manami

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