EDGE Book Sensor(Fri)~暇な時間を遊びつくせる3冊
「暇つぶし」という名の贅沢な時間を過ごす
海外旅行にでかけるには少々短く、何もせずに過ごすには少々長い盆休み。しかし、中途半端な休暇だからこそ、実践できる愉しみがある。ビジネスから少し離れ、自分のためだけの時間を過ごすという贅沢な遊びだ。そこで今回は暇な時間を遊びつくせる3冊を紹介したい。間取りから見える、そこに住む人のキャラクターや人間模様。その面白さを教えてくれるのは『名作マンガの間取り』だ。設計のプロとして2500以上もの住宅プランを手掛けてきた著者が、マンガやアニメに登場する主人公の住まいを推測・再現する。
「ナンセンスというのは、つまりナンセンスなんだよ」「やっぱり、漫画描くの早すぎた(笑)」など数々の名言を残し、今夏亡くなった赤塚不二夫の代表作『天才バカボン』から『スラムダンク』(井上雄彦)、『クッキングパパ』(うえやまとち)まで新旧の名作マンガ・アニメなど全50物件を収録。
『スラムダンク』の赤木邸は2階建ての5LDK、『クッキングパパ』の荒岩邸は平屋の2LDKなどと推測・再現された間取り図から浮かび上がる、登場人物の暮らしぶりや人間模様。マンガやアニメの中にあったはずなのに、まだ知らない面白さがそこにある。ちなみに、バカボン一家の住まいは「階段を上がろうとすると、頭が天井にぶつかってしまう」という。パパは大工さんのはずなのに……。それでいいのか。いや、これでいいのだ!
『へんな判決』。世界各国のトンデモ裁判と判決を紹介。「ハチミツを盗むクマを逮捕してほしい」(2008年・マケドニア)、「大工さんが全裸で仕事をしている。なんとかしてほしい」(2007年・アメリカ)、「ウエディングケーキの趣味が悪く、傾いていたせいでショックを受けた。賠償金を支払え」(1997年・フィリピン)などの訴えに対して下された判決とは? 予想もつかない結末続出のスリリングな一冊。
『世界陰謀史事典』。歴史を裏で操る陰謀や秘密工作に焦点を当てた異色の事典。歴史的事件やエピソードを紹介しながら、その歴史を動かした陰の支配者たちを描く。本書には学校で習う歴史だけではわからない"舞台裏"がつまっている。読むだけで、「007」気分が味わえる一冊でもある。
休暇になると、ついスケジュールを埋めたくなるものだが、あえて暇な時間を満喫するのも大人ならではの贅沢。ゴロゴロ寝転がりながら、本という小宇宙に飛び出してみる。それは、休暇明けに走り出すためのエネルギーを補給できる時間でもある。
今週のEDGEな3冊
『名作マンガの間取り』
著・影山明仁 ソフトバンククリエイティブ/1000円
『へんな判決』
著・のり・たまみ ポプラ社/900円



