シール
『ソウル』
UKソウルのヴェテランによる通算8作目。表題からも察しがつくとおり、いわゆるソウルの名曲カヴァー集である。
こうした作品形態自体は最近あちこちで目にするし、正直、あまり新鮮とは言い難い。
が、素直に浸ることができるのは、サム・クックやジェイムズ・ブラウン、アル・グリーンやオーティス・レディングの代表曲ばかりが並ぶベタな選曲にも、デヴィッド・フォスターの過不足のないプロデュース・ワークにも、妙なスノッブさが伴っていないからだ。
シール自身は嫌味なくらい歌の上手い人でもあり、そこで作風が前衛的だったりお洒落すぎたりすると、なんだか聴いていて疲れてしまうところがあるのだが、これくらい肩の力を抜いてやってくれると聴いていてとても気持ちがいい。
ソウルに疎い人でもおそらく一度は耳にしたことがあるはずの曲ばかり。
そんな安心感も心地好い。







