清春
『MEDLEY』
日本のメジャー・フィールドで活躍する人たちのなかで"歌手"であり"アーティスト"であることが実践できている数少ない存在。僕はこの人物のことをそうとらえている。
この最新作は彼自身のデビュー15周年を記念して制作されたもので、かつて彼が率いていた黒夢の楽曲のセルフ・カヴァー集という成り立ちをしている。
1月29日には、10年前に活動停止した同バンドの一夜限りの復活ライヴが、しかも正式な解散公演として行なわれていたりもする事情もあるだけに、なんだか後ろ向きな企画モノのように見えなくもない作品ではあるが、ここで改めて確認することができるのは"黒夢=清春"という、わかりきっていたはずの事実。
まさに脂の乗り切った状態にある現在の彼が歌う"ヴィジュアル系創成期の名曲たち"には、そうした狭い解釈に閉じ込めておくには勿体ない魅力がある。







