泉谷しげる
『すべて時代のせいにして』
この人の歌と言葉に、ときどきガツンとやられたくなることがある。実に7年ぶりのオリジナル・アルバムとなるこの作品には、タイトルを知った時点でもうすでにガツンとやられていた。
そう、僕らはすべてを何かのせいにしながら生きている。
そうしないと生きていけないところがある。
ただ、そこで泉谷の歌は反省を促すのでも意識改革を求めようとするのでもなく、
「わかってんだよ。でもしょうがねえだろ!」と叫ばせてくれるのだ。
この表題曲をはじめ、「黒い箱男」とか「ナンバー2」とか、叫ばせてくれる楽曲がぎっしり。
僕が今、悔やんでいるのは、去る10月4日に行なわれた『泉谷展覧会60×60』を観逃してしまったこと。
“60歳で60曲を歌う”というそのオールナイト・ライヴで、彼は結果的に62曲を歌い、夜明けのサイン会まで行なったのだとか。ああ、叫びたいほどの後悔である。



