ザ・ヴァーヴ
『FORTH~再生』
90年代はどうも好きになれなかった。理由は多分、“カッコつけてる”のではなく“気取っている”印象があったから。
それでも未だに記憶に残っている楽曲がいくつもあるのは、このバンドが音楽的に優れていたからだと素直に思う。
とはいえ、仲違いからの分裂、個人活動期を経て、昨年になって復活を果たしたこのバンドに対して、僕個人としては幻想も期待も抱いていなかったし、だからこそ先頃の『サマーソニック08』でも彼らのステージは観ずにいた。が、今になってそれを悔やんでいる。
実に約11年ぶりの新作ということになるこの4thアルバムが、実は彼らがちゃんと“ロック・バンド”なのだということを物語っているからだ。
相変わらず、なんだか気障なたたずまいではある。
でも今は、妙なフィルターに覆われていない生々しい肉体性が感じられる。



