モーターヘッド
『モータライザー』
今年の12月24日には63歳になるというレミー・キルミスター率いるロックンロール暴走列車の、2年ぶりの新作。彼らを敬愛してやまないデイヴ・グロール(フー・ファイターズ)の所有するL.A.のスタジオで録音され、メンバーたちは「従来の作品よりも間違いなくレンジの広いもの」と語っているそうだが、当然ながら“老舗が妙な色気を出して新たな領域に挑んだ”という意味ではなく、このバンド本来の豪快な轟音ロックが、独特の機能美に則りながら、しかも現在なりのクオリティを伴った状態で詰め込まれている。
誤解を恐れずに言えば、非常にポップな作品でもあるし、生まれながらにして過去の代表作たちと肩を並べる品格が伴っている。
ラモーンズと同様、「Tシャツは持っているけどCDは……」というのはロック・ファンとして許されない。



