プリシラ・アーン
『グッド・デイ』
名門ブルーノートからのデビューと聞くと無条件にノラ・ジョーンズの存在を思い出してしまうが、実際、すでに一部では"第二のノラ"との評判を集め始めている米国の女性シンガー・ソングライター。ベックやR.E.M.、リッキー・リー・ジョーンズとの活動歴でも知られるドラマー兼プロデューサー、ジョーイ・ワロンカーのもとで完成されたこのデビュー作で味わうことができるのは、フォークやカントリーを基盤としながらもジャンルにとらわれることのない、とても繊細な音楽。柔らかで控えめな、平熱の歌声の魅力が最大限に引き出されている。
押付けがましさが皆無なぶんだけ、強烈な個性は感じ取りにくいかもしれない。が、心地好い音像と歌声の向こうには、キッパリとした意志の強さも感じられる。前評判に負けない逸材である。



