過激で特別 HP2 Megamoto
BMWが世に送り出すハイスペックHPシリーズの第2弾。
所有感くすぐる外観と徹底的にこだわった足回りが織りなす走りをジャーナリスト松井と編集長堀江の2つの視点からジャッジした
■SPECIFICATIONS(HP2 Megamoto)TRANSMISSION:6-SPEED /// LENGTH:2350mm
WIDTH:922mm /// HEIGHT:1420mm /// WEIGHT:179kg
WHEELBASE:1610mm /// SEAT HEIGHT:890mm
ENGINE:INLINE2 DOHC /// DISPLACEMENT:1170cc
POWER:110ps/7500rpm /// TORQUE:115Nm/6000rpm
TIRES:F:120/70ZR17 R:180/55ZR17
PRICE:2,525,000yen
05年に発表されたHP2エンデューロをベースに作られたHP2メガモトは、プレミアムな現代版カフェバイクである。ダートランの汚れや小キズにまで配慮した結果、価格の割にチープだったエンデューロの外装とは異なり、メガモトは細部までデザインやフィニッシュを引き上げている。そこにパワフルなモタードルックを見事に溶かし込んでいるのだ。
エンジンはバランサーを持たないレスポンス重視のエンデューロ用ではなく、R1200RT用を選んでいる。やや性能的後退にも思えたが、RTより60㎏軽い車体に低中速トルクに富むユニットの組み合わせで、加速はワイルドの一言。トップエンドまで使わずとも3000.5500rpmの加速感こそ真骨頂だ。それでいて低回転域で街中を流せる二面性を持つ。
ワインディングでは低めの回転から右手を大きく捻れば、ぶ厚いトルクが装着されるメッツラーのスポーテックM3の潜在能力を引き出し、リアを外に振り出すかのように旋回する。モタード系によくある前輪の切れ込み感や手応えの薄い旋回に終始するという感触がない。ロードバイクとしてしっかりと調教されている。強力かつコントロールしやすいフロントブレーキも、こうした場面でのライダーの意思通りに働いてくれる。1610mmの長大なホイールベースがウソのような一体感だ。
市街地へ、峠へ。メガモトはBMW流ファンムーバーである。HP(ハイパフォーマンス)の看板に偽り無し、である。






