世界最大1600㏄並列2気筒エンジン搭載のニューキャラクター
トライアンフの新しい鼓動とは…
(左)タンク上に配置されたメーター。上側にスピード、下側にエンジン回転を表示し、その中間に走行距離などをデジタル表示する。
(右)2本のバランサーが内蔵されたエンジン。カムの駆動にアイドラギアを使用することで、シリンダーヘッド回りをコンパクトにまとめている。トライアンフのスポーツモデルと同じ、学習機能付きFIシステムも採用。
(左)サスペンションメーカーのSHOWA社と共同開発した前後サスペンションを使用。トライアンフ初となるベルトドライブ機構も採用する。
(右)100種類以上の純正アクセサリーも用意されている。操作系のアジャストはもちろん、様々なスタイルのドレスアップも楽しむことができる
河野正士の見解
並列2気筒エンジンとしては、世界最大排気量となるサンダーバード。しかも270度クランクを採用していると言うから、その乗り味はどんなものかと、多少の恐怖感を持って試乗に挑んだ。
というのも、270度クランクの2気筒エンジンといえば、不等間隔爆発によってトラクション性能を高めるとともに、Vツインに似た鼓動感が得られる。それが1気筒あたり800㏄もあるエンジンとなると、どんな鼓動感になるのかまったく想像がつかなかったからだ。
しかし、いざクラッチを繋いでみると拍子抜けするほどスムーズだった。そして混雑した街中やワインディングで低いギアを使っているときは360度クランクの、トライアンフのネオクラシックモデルに似た小気味良さを感じる。それどころか、ネオクラシックモデルに負けないほどよく走る。
両車はディメンションも重量も違うため瓜二つではないが、サンダーバードのこの排気量とスタイリングを考えれば、想像を大きく超え、ビッグネイキッドに乗っている!? と思わせるほど軽快だ。
そしてさっさとシフトアップを済ませ、排気量に任せてクルージング状態に持ち込むと、サンダーバードはもう一つの顔を現す。270度クランクによる鼓動感だ。多少速度が落ちても気にせず、アクセルを開けたまま待っていると、不等間隔爆発による大股な加速が生まれる。いかにもクルーザーらしいフィーリングだ。
サンダーバードはエンジンとハンドリングを楽しむことができる、クルーザーとしては希有なモデルだ。いつもはノンビリと、時にはアクティブに。そんな欲ばりなライダーの欲求に、サンダーバードはしっかりと応えてくれるはずだ。











